今回は入社後シリーズです。転職において、入社はゴールではありません。新たなスタートです。もちろん当人は分かっている事ですが、転職支援側からは意外と分かっていないというか、ビジネス上そうなってしまうというか。そういう間違った方向へ行かないように、入社後エピソードを書かせて頂きます。

派遣会社から、大手メーカーグループ会社への転職後

ちょうど半年前位に転職した方の話です。技術派遣会社に所属し、10年近く同じ派遣先で活躍していました。そして、脱派遣を目標に転職活動をし、だいぶ苦労はしましたが、業務経験を活かして、同業界での転職に成功しました。

会社の近くに引っ越して心機一転、働き始めました。環境はガラリと変わり、派遣契約ではなくなり、裁量労働制になり、様々なギャップを感じながらのスタートだったそうです。

また、4月に部署異動があり、次世代開発を担当する事になったのは、技術者としては非常に遣り甲斐があるのですが、未経験の技術を日々学びながら仕事に取り組むため、とにかく時間がかかり、毎日帰りが遅くなっているそうです。また、周りの方も殆ど経験が無い訳ですから、聞いたり教えてもらう事も出来ず、とにかくチームで必死にチャレンジしている状況だそうです。

ここまでの話で、『大丈夫かな?』というのが私の正直な気持ちでした。

しかし、彼がすぐに言ったセリフは『仕事ハードだけど頑張ってますよ!!』でした。

『新しい事に挑戦してスキルアップも出来ているし、大変な状況、ハードな環境も自分を成長させてくれています。裁量労働というのも責任感が増した気がしますよ。沢山残業したら残業代で給与が増えるという状況の時は、どこか余計な邪念があった気もします。意識していた訳ではないんですけどね。』

ここまで聞くと、非常に頼もしいなと思いました。特に、『様々な変化を前向きに捉えている事』こそが、転職後にその転職を成功へと導く重要な要素だと思います。

『貴方は大丈夫ですね!!』、安心と喜びを感じた入社後の話でした。