先日、前職の会社の先輩Sさんと飲み行ってきました。先輩と言っても私よりも18歳も上の「大先輩」ですが。。。
私が前職を退職したのが2012年の3月末ですので、少なくとも5年はお会いしていなかったのですが、今回ちょっとしたきっかけで久々にお会いすることになりました。
色々なお話が聞けて、いくつかの気づきを得ることが出来ました。やはり常に物事を深く考え抜いて仕事をしてきた方のお話は非常に勉強になりますね。
そんな中、一番心に残ったのが、「出来ない理由を考えたら、何も出来ないよな。」という言葉です。
以前、Sさんが施策を考え、社内でその内容を提示した際、ある方から、「これ、もし出来なかったらどうするんだ!」と言われたそうです。「出来なかったらどうするんだ!ではなく、方向性を決めて、それをどうやって実現していくのかを考えるのが重要なんだよ。」とSさんがおっしゃっていたのを聞き、そりゃそうだよなとその話を聞いた時には当然のように思っていました。しかし、その後の話で自分もそういう部分があると気づかされました。
弊社は、「つながりを想像し、豊かな未来を」というコンセプトのもと、技術者と企業をつなぐ、転職支援、採用支援を行っています。この業界では数を追っていくことで事業拡大していくというのが一般的ですが、数ばかりを追いかけると支援の質が落ちます。逆に支援の質ばかりを重視し過ぎると利益が出ない、あるいは事業を存続することが難しくなるという、「ビジネス」と「想い」のバランス感覚が非常に重要な事業です。
そんな中、弊社では、「想い」のほうが圧倒的に強く(当然ビジネスゼロという訳ではありませんが)、質を重視するあまり、数はあまり増やせないという問題があるという話をSさんにしたところ、「それは、さっき言った話と同じで、質も量も両方大事にしたいなら、どうするかをとことん考えなきゃ。」と言われ、ハッとさせられました。
自分で無理だと思い込んでいたのです。思考停止状態だったのです。
このように他の人の話では分かっているつもりになったことでも、いざ自分に目を向けてみると同じ間違いをしているということがあると思います。
目指す方向を決めたら、それはどうしたら出来るかを考え抜くというシンプルさを大事にしていきたいです。
ちなみに自動車のHONDAさんも新卒採用で「どうなるかじゃない、どうするかだ。」と同様のことを言っています。
AI、IoT、インダストリー4.0など、これからどんどん面白い世の中になっていきますが、新しいものを生み出したり、対応していくために今後は「どうしたら出来るか。」と考えられる力が更に必要になってくると思います。
頑張りましょう!