弊社転職支援サービスを利用されている技術者/エンジニアの方から「何歳まで転職できるの?」「年齢が高くなるとマネジメント経験は必須になるの?」というご質問をいただくことが多いので、年齢と転職についてのお話をさせていただきます。
結論から申し上げると、以下の要素の組み合わせで変わってくるので一概には言えませんが、一般的には40歳前半くらいまではスペシャリストでなくとも検討いただける求人はそこそこあります。
- タイミング(時期)
- 会社規模
- 業界
- 職種
- 人物(キャラクター)
例えば・・・
タイミング
- 予定外の退職者が出てしまった。
- 引き合いが多くなり、設計者の増員が必要。
といった状況で、募集をかけているが、半年以上採用出来ていないという場合、採用条件を緩和する場合があります。その際に緩和する部分は以下の2パターンになることが多いです。
- スキル条件は落とさないが、年齢の上限を上げる。
- スキル条件を落とし(ポテンシャル採用を視野に入れ)、未経験や経験の浅い若手まで広げる。
会社規模
大手企業、中堅企業は特殊な技術者/エンジニア以外は、基本的に30代半ばくらいまででないと厳しいです。一方で中小企業、零細企業などは、即戦力が欲しいということが多いので、40代前半くらいまでは検討いただけることが多いです。
業界
自動車業界は、スペシャリストを除き、通常は30代前半まででないと厳しいです。ただし、自動車業界でも外資系であれば、経験重視で40歳くらいまでは選考してもらえる場合もあります。
産業機械の機械設計職や電気制御設計(PLC等での制御)職は、経験がものを言うため、40歳前半くらいまでは検討してもらえることが多いです。
民生品は基本的には若手のみということが多いですが、メーカーではなく受託や請負などの場合は40代前半くらいまで検討いただけることがあります。
職種
これは業界に依存します。
ただし、組み込みソフト開発職といった制御系の職種については業界問わず、幅広い年齢で見てもらえる傾向があります。
人物(キャラクター)
企業側は年齢が高いと、コミュニケーションが取りづらいと考えることが多いです。そこでポイントになるのが、以下になります。
- 前職の呪縛にとらわれず、新たな環境であることを理解でき柔軟に対応できる人
- 企業に対して何が提供できるか明確に言える人
- プライドが高過ぎず素直な人
上記のように今現在では、基本的に40代前半くらいまでであれば一般的な転職は可能ですが、今後、高齢化が進み、寿命が延び、労働力人口が減っていくのは確実ですので、上限年齢は上がっていくとは思います。
しかし、採用基準で一番重要なのは年齢ではなく経験や実績であったり、人物面です。年齢よりも自分は「何が出来るのか」を重視していくことが良い転職を実現させるポイントになると思います。