「所変われば品変わる」ということわざもありますが、企業ごとの習慣もそれぞれです。転職が決まった方と、企業の習慣や文化について話をすることもあります。前職では当たり前だと思っていたことが違っていたり、普通に使用していた用語が通じなかったりします。

役職で呼ばない

最近では「社長や部長もみんな「さん」づけで呼んでいる」という企業も多いようです。しかし、そのような習慣がない企業から転職し、いざ話しかけようとするとちょっと勇気がいるものです。逆に、今まで「さん」づけで呼んでいた企業から転職し「〇〇部長」と呼ぶのも、これまた慣れるまでに時間がかかるようです。

メール送信時の独特なルール

社内でのメール送信あるいは返信の際に、独自のルールがある企業もあるそうです。たとえば「おはようございます」や「お疲れさまです」などの挨拶文を入れず、冒頭から本題に入らなければいけない、とか、PCの設定や通信環境による受送信のズレがないようにするため、一行目には「ただいま〇月〇日〇時〇分です」と現在時刻を記載しなければならない、といったものなど。

朝礼のやり方

これは企業によりさまざまで、企業の数だけ朝礼のやり方があると言っても過言ではないかもしれません。全員で社是を読んだり、かんたんなストレッチ運動をしたり、隣同士での身だしなみチェックなどを行う、などなど、転職組が入社して最初にする異文化体験かもしれませんね。

全支店への連絡はファクス使用

これは私が過去に勤めていた国内各所に支店がある企業の話です。「全支店への周知は、メール連絡では開封しないと伝わらない」という理由で、A4用紙に大きく手書きで用件を記載し、全支店へ一斉にファクス送信するというのが基本でした。いま思えば、かなりオリジナリティあふれるルールでした。

みなさんの企業にはどんな文化・習慣がありますか?普段過ごしていると、その特別感に気付かないかもしれませんが、転職してきた人から見れば不思議なことなのかも。このようなオリジナルルールに出会い、現職での「当たり前」をあらためて認識するのも【転職】なのです。