地球上で新型コロナウィルスが発生し、騒動がどんどん大きくなってきています。日本だけの現状で言えば、緊急事態宣言が解かれるなど、終息してきたように感じる部分もありますが、何よりも『新型ウィルス』です。油断は出来ませんし、日本国内でもまだ予断を許さない状況が見受けられます。くれぐれも皆様におかれましては、政府が発表する方針だけに囚われず、各自の判断も含めて、慎重な行動を取って頂く事が、未来へ必要な事だと考えております。
今だからこそすべき転職活動
転職活動をどうすべきか、これも今だからこそ考えなければいけません。様々な議論があるとは思いますが、今回は『転職活動すべき』『転職活動が必要』という事を優先に、今だからこそすべき転職活動、そして『新しい生活様式』を考えてみましょう。
転職活動すべきシチュエーション
まずは、具体的に、転職活動すべきパターンを幾つか考えてみましょう。
新型コロナの影響で会社がピンチ!!
経済への影響も大きく出ている現状ですが、企業の存続に関わる影響まで出ている実情があります。休業や自粛勤務による給与減、受注減による業務縮小や業績不振、固定費の支払いすら難しい状況に陥っている企業も出てきており、リストラ等も発生してくるかもしれません。かと言って、全ての方に積極的に転職を薦める訳ではありません。会社が厳しい時には、一緒に踏ん張って乗り切るのが第一選択肢であるべきだと思います。しかし、それすらも許されず、転職せざるを得ない場合があります。それは、転職のタイミングかもしれません。
半年近く我慢してました・・・
転職は、思いついてすぐに動き出すとは限りません。悩み、考え、動き出すタイミングも選びます。昨年末位から転職を考えていた方々にとっては、ここ半年くらい我慢していたというパターンがあります。テレビでニュース等を見ながら、『そろそろ動き出しても良いのかな』という考えの方もいらっしゃいます。こういう方々の場合は、転職する理由、業界の状況、求人の動向を見据えた上で、どうするかを考えた方が良いでしょう。
新たな考えが生まれての転職活動
自粛生活、経済の変化、仕事に対しての意識や行動の変化を通じて、転職を考えた方もいらっしゃいます。そういう方々にとっては、まさに今が転職活動を開始するタイミングなのかもしれません。
この数か月の経験からの転職活動に関して
前項のように、転職のきっかけや現状を踏まえて、今動きべきかをしっかり考えてください。その上で、転職活動を行う際には、現状の転職活動において、『新しい生活様式』での変化がございます。
オンライン対応の必要性
現状は、企業への訪問、対面での面接に制限が設けられています。その為、選考に関しては、SkypeやZoom等のオンラインでの対応が非常に増えています。会社説明会、見学、面接、条件面談など、オンラインで出来ることは積極的に行っています。
電子ドキュメントの必要性
書類選考で必須になる、履歴書・職務経歴書に関しては、以前から電子ドキュメントでの提出が殆どになってきていますが、一部では、手書きの履歴書・職務経歴書を持参しての提出(原本提出)というのもまだまだあります。その他の必要書類等に関しても、電子ドキュメントでの提出を求められます。そして、これらの対応が難しいという技術者の方もまだまだいらっしゃいます。
共通点は『デジタル』ということ
時代と共に、様々な物や事柄が、『アナログ』から『デジタル』に変化していっています。技術者の方にお話しする事例であれば、設計図は手書きからCADになり、報告書等の書類は手書きからWordやExcel等にかわっています。という話を今更していたら笑われてしまいますよね。そんな話はもう20年以上前から当たり前の事ですから。ですが、CAD化やOffice化に時間がかかる企業が多かったように、ものづくり業界での転職活動のデジタル化は、世の中の流れからだいぶ遅れていました。IT業界や、グローバル企業であれば、オンライン面接は当たり前に行われていました。電子ドキュメントに関してはもっと昔から当たり前に行われています。
今、何をしておくべきなのか
今回のテーマに沿って、今のうちにしておくべき事、準備すべき事があると感じています。
デジタル環境をしっかりと整えておきましょう
デジタル端末はお持ちですか?
仕事でパソコンを一切使わないという方はさすがに少ないと思いますが、ご自宅にパソコンが無い、もしくは古すぎて上手く使えない、という方は意外といらっしゃいます。もちろん、スマートフォンやタブレット端末でも使いこなしていれば良いのですが、ドキュメント作成や、相手先とのやり取り時の互換性を考えると、ある程度のスペックが求められるでしょう。もしお持ちで無ければ、準備が必要になります。
ネット環境は整っていますか?
通信時はインターネットを使用します。オンライン面接や、メール等でのやり取り時に必須です。こちらも、スマートフォンでのやり取りが可能ですが、通信量制限や、安定性、スマートフォン以外の端末への接続が必要になる事もあります。ご自宅で使うのであれば、自宅用のインターネット回線か、モバイルWi-Fi等があると便利で安心です。
ソフトウェアやアプリケーションは整っていますか?
それぞれの目的に合わせて、ソフトウェアやアプリケーションが必要になります。有料のものも、無料のものもあります。企業側から指定されるもの、自由に選べるものもあります。目的に合わせて、上手く、便利に使いこなせると良いですね。
デジタル化は、転職活動の為だけではありません
今までの内容を読んで、『面倒くさいなぁ』と思った方もいらっしゃるかもしれません。今までと違う事への対応、準備というのは、手間も時間もお金もかかりますから、面倒はありますよね。しかし、それらは転職活動の為だけに必要な訳ではありません。
技術者としての対応力
技術者のお仕事も、常に変化がありますよね。技術も、ツールも、ニーズも変わり、それに対応していくことが、技術者として常に求められる要素です。
転職後の対応力
転職後は、会社が変わり、文化が変わり、環境が変わり、人間関係が変わります。他にも、それぞれの転職の仕方による変化があります。最初はなかなか大変ですが、一日も早く慣れて、新たな会社へ順応し対応していくことが必要になります。
新しい生活様式への対応力
今後は、新型コロナ問題が終息したとしても、テレワークや、在宅勤務、オンライン対応は増えるでしょう。それは非常に効率的で、現代の働き方に合っています。例えば、住居問題(首都圏集中や家賃)、通勤問題(通勤ラッシュ、通勤距離・時間)、介護・子育て問題(在宅勤務の必要性)など、沢山の現代環境問題を軽減出来るからです。ですから、ある程度の出費を伴う、転職活動へのデジタル対応に関しては、今後の仕事でも活用される可能性は非常に高いと言えるでしょう。
まとめ
今回のコロナ等の影響により、時代が変わったと言っても言い過ぎではないと思います。今まで意識しなかった事を皆さんが気にするようになり、行動も変わり、価値観も変わってきています。仕事に関しては、より効率的に、安全に、デジタルに、今までにない働き方になってきています。しかし、これらは特別に今回発明されたものではなく、今までも一部で行われていたり使われていた方法ばかりです。それらを広く採用されたというのが、今回のような緊急時という事です。
転職活動では、応募側も、選考側も、多くの新しい対応が必要になっています。しかし、元々必要とされていた手法が、緊急時であることにより早急に導入されたとも考えられます。また、これらの対応は、転職活動の為だけではなく、転職後にも必要ですし、『対応力・適応力』が必要だというのは前述の通りです。時代の流れに遅れないように、技術者としても成長し、転職も成功させるように頑張りましょう。そして、本当の意味での『新しい生活様式』をつくっていきましょう。