転職は、人生の選択ですので、ご家族にも影響します。ですので、ご家族にも相談するのが当たり前だと思いますが、ご家族との関係性も様々なようです。
今回は、男性技術者、奥様とお子様と同居、というパターンを例に書かせて頂きます。
話さない旦那
コミュニケーション不足を感じる技術者、特に男性というのは少なくありません。度を超すと、様々な場面で、報告・連絡・相談をしないようです。それが、ちょっと趣味の買い物をしちゃったとか、仕事帰りに職場の仲間と飲みに行ってしまった、くらいでしたら、よくある事なのかもしれません。
しかし、転職に関して、殆どご家族に話さないという強者もいらっしゃるようです。
奥様が驚いている姿が目に浮かびます。
『会社辞めちゃったの!?』『転職先決まったの!?』
こんな大事な事を相談しないなんて。毎日顔を合わせているのに、なぜ!?
確実に、家庭内の問題になるので、こういった事はやめましょう。
以前相談に来た方は『いつも事後報告で奥さんに怒られます』とか。そりゃあそうですよ。
旦那の仕事に興味がない奥様
今度は逆のパターンで、旦那さんが何を言っても興味なし。
『転職?好きにすれば。毎月お金だけ収めてくれれば良いわよ』と奥様に言われてしまうとか。
まぁ、こればっかりは仕方ないかもしれません。説明はしましたし、了承も得ました・・・
と油断していると、入社直前に奥様から文句を言われたケースもありました。
『どんな会社なの!?』『給料減ったんじゃあないの?』『通勤遠いから朝早くなる!?』
ご本人は、『好きにすればって言ってたのに』と思うのですが、結局トラブルになってしまいました。この場合、言っただけで伝わっていなかったのかもしれません。
実際には、ご本人から聞いている他に様々な要素があるのでしょう。
結局は、コミュニケーションが上手くいっていませんでした。
家族の協力を得られている
家庭内の問題は簡単ではないな、と痛感する一方、非常に良好な事例もあるんです。
つい最近の事例では、常に奥様と会話していて、非常に円満な雰囲気でした。
そういう状況では、旦那さんが、奥様の気にするポイントを心得ています。給与について、勤務地について、通勤について、休日について、出張について、業務内容について。ですので、意思疎通もスムーズなようです。
これは逆に、奥様も旦那さんの事をしっかりと把握している事に繋がっていました。
『面接前に、奥さんが半袖Yシャツを買ってきてくれたんですよ』
仕事しながら転職活動をしていて買い物に行く時間がなく、夏なのに半袖Yシャツを持っていない旦那さんを気遣って買っておいた。何とも良い話じゃあないですか。
自然と面接でも出る、奥様とのコミュニケーション
ここまで読んで、
『夫婦のコミュニケーションと転職活動は関係ないのでは?』
『大きなお世話!!』
という意見も多いのではないかと思います。
しかし、実は十分に関係があるのです。
選考で、面接官はその人の定着性(入社後長く続くか)をチェックしています。そこでは、奥様がこの転職を理解して協力的かどうか、というのは印象に大きく影響します。実際に、入社前後にご家族の猛反対によって、短期間で退職する事例もあります。
また、家族内のコミュニケーションが、仕事の上でのコミュニケーションや、マネジメントにも関係性があると考える人もいます。
ですので、ご家族に転職を応援してもらえるように普段から心がける事も、大事なようです。