昨年、新卒で就職した方のお母さまと話をしたときのことです。
「ウチの息子が入社した会社、ブラック企業なのよ。」とため息まじりにおっしゃいました。
「毎日、帰宅するのは深夜。ブラックじゃないの?って聞いても『うるさいな、違うよ。』って言われてしまうのよ。会話にならなくて・・・」
成人し社会に出ても、心配するのが親心というものですよね。チャンスよく息子さんと会うことができたので、少し話をさせてもらいました。
就職先がゼネコン業界であり、今はオリンピック需要で多忙であることや、時間外勤務は多いものの、36(サブロク)協定に則っていること、休日出勤はほとんどしていないということもわかりました。もちろん、残業代も支給されていました。
「お母さんが、休日くらいゆっくりすれば良いのにほとんど家にいない、と言ってたよ。」と話すと、「友達と会って話して、自由に過ごしてるんだけどなー。」とのこと。仕事は大変だけどいろいろと覚えるのが楽しいし、休日も楽しく過ごしているようでした。
お母さまの心配が完全に払拭されたわけではなさそうですが、ブラック企業で働いているというわけではなさそうなので、ひとまず様子がわかって良かったです。
弊社へ相談にお越しの技術者/エンジニアの方にも、企業に対して「心配先行型」の方がいらっしゃいます。ご紹介した企業について「私なりに調べてみたところ、ブラック企業のようなので応募しません。」とか、「求人票を見るとブラック企業と思われるところがあります。」などの話をされることがあります。
企業の制度(現行の制度を導入することになった経緯など)や、そこで働く人たちの状況(離職率や退職理由など)、その他「説明を聞いたり環境を見たり」しないとわからないこともあります。口コミサイトの情報や求人内容で「〇〇だからブラック確定」と個人判定し、応募しないといったことはもったいない気もします。心配な点があればぜひご相談いただきたいと思います。