キャリア相談にいらっしゃる方は、大きく分けて、【就業中】か【離職中】のどちらかです。相談にいらっしゃる割合では【就業中】の方が多いのですが、もちろん【離職中】の方もいらっしゃいます。今回は、【離職中】の方の事例から考えてみます。

就職活動の時間の使い方

【就業中】の方が転職活動をする場合、かなり時間が制限されます。仕事を含めた通常の生活の中に転職活動時間を組み込む訳ですから、通常の生活習慣から何かを削らなければなりません。趣味の時間、休息の時間、睡眠時間を削る場合もあるでしょう。少し想像しただけで、その大変さが感じられます。

それに対して、【離職中】の方の場合はいかがでしょうか。もちろん、日々の生活で必要な時間とする事があるでしょうが、単純に考えて仕事をしていた時間を就職活動に使えるとしたら、1日8時間近くを自由に使えるのではないか?と考えられるでしょう。

【離職中】の就職活動が上手くいかない場合

単純に考えれば、【離職中】で就職活動に集中出来れば、かなり優位に活動を進められると思ってしまいます。しかし、人間はそんなに想定通りに動きません。そもそも、前職を退職した時の状態にもよります。しかし、早く仕事を見つけて働かなければいけない事に変わりはないので、少しでも良い方向へ就職活動が向かって欲しいと願っております。

しかし、離職期間が長引いてしまう要素を持っている方はいらっしゃいます。幾つか事例をあげてみます。

疲れすぎちゃって少し休みたい

過重労働を理由に退職される方がいらっしゃいます。そういう方にとってみれば、『今まで寝る間もなく働いてきたんだから、少しゆっくりさせてよ』と思うのは当然ですよね。もちろん、まずは身体を休ませた方が良いと思います。しかし、『少し』ってどれくらいでしょうか?1週間?1か月?1年!? こういう感覚って、人によって全然違います。それと、楽をし出すと止まらなくなる方もいらっしゃいます。あくまでも、『次の仕事へ向けての休憩期間』である事を忘れてはなりません。

今度はジックリ選ばないと

前回の就職が失敗だと感じている人は結構いらっしゃいます。その理由が、『ジックリ選ばなかったから』だと感じている人も多いです。今度こそは、良い会社を選ばないといけない、その為には時間をかけてジックリ選ばなければという考えですね。この場合、気をつけなけえばいけないのは、同企業を見極めるか、時間をかけてジックリの度合いをどれくらいにするか、という点です。

離職中にやっておきたい事がある

やりたい事の為に離職した場合も、どうせ離職中なんだから有効に時間を使いたいという場合でも同じです。ここで大事なのが、そのやっておきたい事は、離職中でないと出来ない事なのか、次の仕事の事・就職活動をしっかり考えているのか、という点です。

積極的に就職活動しているのに受からない

まず気になるのは、ちゃんと企業や求人を選んで応募しているかどうか。就職活動の準備がしっかり出来ているか。闇雲に応募しても上手くいきませんし、理想を高く持ちすぎても上手くいきませんし、準備をせずに受けても上手くいきません。少しでも希望を叶えたいのであれば、就職活動にしっかりと取り組みましょう。

このように、離職期間が長引く要素を持っている方は多くいらっしゃいます。しかし、実際に長引くかどうかは、その方の考え方と行動によって変わってきます。

このテーマはもう少し掘り下げてご紹介したいので、次回更に具体的な事例を交えて続編をご紹介いたします。