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技術者、初めての転職活動(応募開始編)

ネクタイをギュッと絞めるスーツ男性

前回のブログ『技術者、初めての転職活動(企業・求人選び編)』では、企業・求人の選び方について、仕事内容、環境、給与、場所、などなど様々な側面から解説させて頂きました。今回は、その次の段階、企業・求人を選んだ次は企業への応募になりますので、実際に応募に動き出すところからお話を始めさせていただきます。

どういう経路で応募するのか!?

現在の転職活動というのは、様々な経路から応募する方法があります。ですので、それぞれの経路によって方法が違いますので、代表的なものについて解説させて頂きます。

ハローワークで応募する

各地域の労働局に属する施設である、ハローワークで職探しをするというのは、一番スタンダードと言えるかもしれません。お住まいの地域に必ず施設があり、設置されたPCで求人検索が出来ます。その地域の求人に関しては、特に強みがあるようです。また、通常インターネットでの求人検索も、公開している求人(直接ハローワークへ行かないと見られない求人もあります)に関しては可能ですので、自宅にいても、ある程度の情報を得る事が出来ます。

求人を出す企業側の目線に立ってみると、無料で求人募集を出来る為、有料募集には出てこないような、小規模な企業や、ニッチな企業求人に出会える可能性もあります。また、求人票が統一されていて、法律で定められた必要項目が揃っているのも特徴的です。そして、求人に関する応募状況も、ハローワーク窓口である程度教えてもらえます。但し、求人票以外の企業や職種に関する情報を得たり、選考に関するフォローをしてもらえない為、ご自身でしっかりと選考段階ごとの確認・手続きをしながら話を進めないと、後々困る事もあるかもしれませんので、就職活動や雇用契約・人事制度等に関する情報に関しては、ご自身でしっかりと確認して頂く必要があります。

求人サイトで応募する

インターネットが普及してから、どんどん活用されているのが、求人サイトからの応募です。様々な求人サイトがあります。例えば、総合求人サイトというのは、職種や地域を絞らずに、あらゆる求人から選べるサイトです。大手人材企業が運営している事が多い為、情報が非常に多いのが特徴です。自宅にいながら沢山の情報を得る事が出来ますし、求人以外の様々な情報(転職活動に関する情報・アドバイス、様々な特集、業界動向、等々)も載っていますし、会員登録さえしておけば、ワンクリックで応募が出来たり、応募履歴を管理出来たり、利用しやすさがあります。また、自主的に求人を見に行くだけでなく、企業からのメッセージを受けたり、転職エージェントからのスカウトを受ける事も出来ます。その為、まず多くの情報を得たい人が登録する事が多いようです。

掲載企業側から見ても、有料掲載が殆どです(掲載無料サイトもありますが)ので、本気度が高いというのはあると思います。また、総合サイト以外に、業界や職種を絞った求人サイトもあります。その中には、『ものづくり企業で働こう!』というマニアックなサイトもあります。

総合転職エージェント(人材紹介)を利用する

年々増えているのが、転職エージェントを利用した転職活動ではないでしょうか。インターネットの普及に加えて、個別サービスが増えました。一般的な大手転職エージェントを前提とすると、求人サイトとの違いは、エージェントサービスでしか出てこない求人もあります。それから、企業担当の営業マンがいるので、求人企業との繋がりが強い場合には、企業の情報量も多いです。また、キャリアアドバイザー(CA)が担当してくださる場合には、転職に関するアドバイスや支援、転職に役立つセミナーにも参加出来ます。

求人企業に関しても、有料職業紹介を利用する事になりますので、『採用費用をしっかりと準備して、良い人材を採用しよう』という意識が高いと思われます。

専門性の高い転職エージェント(人材紹介)を利用する

企業規模は関係ないのですが、割と小規模企業が多く、コンサルタントが1~10名規模が多いようです。その分、業界や職種に専門性が高いので、他では見ない求人情報を持っていたり、求人内容を深く理解した上でのアドバイスをもらえる事が多いようです。特に、【金融】、【外資】、【医療】等の業界や企業分野は特殊性が高く、総合サービスでは対応しきれない部分があるようです。もちろん、【ものづくり】業界も専門性が高いのは言うまでもありません。

求人企業から見ても、『業界を知っている』、『専門用語が通じる』、『細かい説明をしなくても話が通じる』という事で、このタイプのエージェント好む企業も多いようです。

フルサポート型転職エージェント(キャリアコンサルティング)を利用する

実際には、『フルサポート型』というカテゴリーは無いのですが、どうも一般的なカテゴリーに当てはまらないようなサービスもあり、敢えてこういう表現をしてみました。要するに、転職に関する知識が何もなくても、二人三脚でサポートしてくれるサービス、というのが分かりやすい表現でしょうか。話の始まりは、仕事の悩みからで、転職すべきかどうかから一緒に考え、経歴書類の作成、企業・求人選択、応募手続き、・・・(本ブログでの活動段階を超えるので割愛)、と一緒に進めていき、入社手続き、入社後の相談、という流れになっていきます。もちろん、サービス内容は決まったものではなく、ご相談者に合わせたオーダーメイドのような内容になっているようです。

どの方法で応募するのが良いのか!?

このように、方法が沢山あると、どれが良いのか迷ってしまうかもしれません。

そこで大事な基準になるのが、『自分がどれくらいの知識・経験があるのか』、『自分でどこまで頑張れるか』、『専門家にどこまで手伝って欲しいのか』、『沢山の求人に応募したいのか、選考通過率を上げたいのか』、等のポイントになると思います。ご自身がどのタイプかをしっかりと考えた上で、上記の各応募方法の中でどれが合っているのかを考えて頂けると良いかと思います。

技術者、初めての転職活動

とはいえ、今回のテーマはこれですので、実際にご相談を受けた方々がどうであったか、事例を交えてご紹介しましょう。

情報収集大好き、追求・深堀タイプ

こういった性格というのは、普段の仕事の仕方にも繋がります。『情報収集大好き、追求・深堀タイプ』の方は、仕事もそうですが、転職活動に関しても、徹底的に調べて、情報収集をして、全ての情報を並べて考えたいという傾向が強いです。こういう方は、例えばですが、総合求人サイトなどで情報を収集をしている方が多いですね。とにかく毎日求人サイトにアクセスして、新規求人をチェックしながら、他にもネット検索で情報を取集しています。その熱意と時間と手間をかけての活動に脱帽します。また、複数の転職エージェントを利用する方もいらっしゃいます。前者に比べて、積極的に行動をしながら受け身に情報を集める、というイメージでしょうか。

考えるよりも行動タイプ

『企業・求人情報を隅から隅まで見るなんて面倒』、『自分で直接会って見て判断したい』という方は、総合求人サイトで会社説明会や直接応募を、ポチポチクリックしている方が多いです。ただ、このパターンで上手くいかない方も多いという事実もあります。何故ならば、『取り敢えず見に行く』という気持ちで選考に望んで受かるという程、選考は甘くないというのもあります。また、ポチポチクリックしすぎて、収拾がつかなくなったり、休みが取れないほどスケジュールが入ったりしてしまう事も多々あります。選考側から見ても『この人は取りあえずで面接に来ているな』と思われれば、結果もそれに伴ってしまいます。

初めての転職活動で不安、慎重派

正直に言って、【ものづくり技術者】で初めての転職となると、このパターンが圧倒的に多いです。その為、いずれかの『転職エージェント』を利用する場合が多いようです。

では、どういうタイプの『転職エージェント』が合っているのか?というと、これもその方の希望によります。総合的な情報を沢山持っているのか、専門的な情報を沢山持っているのか。距離感があって情報をたくさん提供してくれるのか、距離感が近くてアドバイスや支援を沢山してくれるのか。この差は結構大きく、場合によっては全く別物のサービスになります。その為、ご自身にどのタイプが合っているのか、しっかりと見極める必要があります。また、考えても分からない場合には、幾つかのエージェントに話を聞きに行ってみるのも良いかもしれません。企業応募とは違い、『取り敢えず』というのもアリです。(企業へ『取り敢えず』応募してはいけませんよ!!)

転職活動は無料で行えます!!

1つここで補足が必要なのが、転職活動は無料で行えるという事です。上記内に、『企業側は有料』という記載がありました。転職活動する【個人】には費用負担をさせない、というのが基本ルールです。

但し、個別のキャリアコンサルティングや、転職活動に役立つセミナー等は、もちろん有料が基本です。何が違うかというと、『直接転職活動の為の行為』か、『主催している団体がどういうところ』か、『他に費用負担している団体(大体は求人・採用企業)』があるかどうか、です。

まとめ

今回の内容のように、求人応募の方法だけをとっても、これだけの種類があり、その内容も活用するサービスにより更に細分化されます。企業・求人も、どの応募方法にするかで選択肢が変わってきますし、同じ企業・求人でも、どの方法で応募するかによって、選考の手順や可能性が変わってくることがありますので、しっかりと調べたり相談した上で行動する事をオススメします。

さてさて、今回も長くなってしまいましたので、続きはまた次回へ・・・

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