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コロナ禍で変わった事(人との距離編)

ソーシャルディスタンスを指示する線に並ぶ人の足

コロナ禍の生活にもすっかり慣れました。日々の行動に関する基準も、それぞれご自身で持っているのではないでしょうか。その中で、ふとコロナ以前の生活と比較する事があります。その時に感じる事とは・・・

人と人との距離

皆さんは、コロナ以前とコロナ禍で変わった事を聞かれた時に、一番最初に何と答えるでしょうか。私自身、色々と変わったので、真っ先に何と答えるかなと考えていましたが、最近、強く感じる事がありました。それが、【ソーシャルディスタンス】を意識する前と後の違いです。

客観的に気づく距離

距離を気を付ける生活になったので、距離感が違って当たり前ですよね。しかし、テレビやネットで、以前の映像や画像、例えばスタジアムやライブ会場の映像や画像を見たときに、どう感じますか?『懐かしい!』、『早くこの状況に戻らないかな!』、『え!?密じゃないですか!?』、この最後の反応、もう完全にコロナ禍の敏感な状況になっている台詞ですよね。

物理的な距離

【密】は物理的な距離ですよね。先日、テレビを見ていたら、タレントさんが言っていました。『久しぶりに映画館へ行ったら、隣の人との近さに驚きました』と。【ソーシャルディスタンス】に慣れてしまった我々には、映画館の隣の席は近すぎて違和感を強く感じてしまうようです。この感覚は恐らくあらゆる場面で起こっているのではないでしょうか。駅で、お店で、職場で、信号待ちなどのちょっとした場面でも。

心理的な距離

物理的な距離以上に気になるのが、心理的な距離です。相手を気遣うあまり、そして自身を守る気持ちのあまり、心理的にも距離が離れていってしまっています。例えば、何かと誘いづらい、という事があります。以前でしたら、仕事の合間にランチやお茶休憩を一緒にする、仕事終わりに食事や飲みに行く、休日に趣味の集まりや旅行へ行く。しっかりと感染症対策をした状況でも、何となく誘いづらいという事がありますよね。

私の身の回りの事例

それでは、ご参考までに、具体的な事例として、私の周りで感じている距離感の変化を幾つかご紹介します。

物理的な距離

やはり一番は、オンライン対応の導入で、直接人に会う機会が減っている事ですね。仕事に関しては、同じ会社の仲間、顧客の担当者様、ご相談に来て頂く技術者の方々、殆どの対応がオンライン優先になっています。もちろん効率的で良い部分も沢山ありますが、『直接会う』事との違いも色々と感じるところです。また、顧客企業へご訪問した際も、【ソーシャルディスタンス】、【アクリル板】などで距離を取っています。

心理的な距離

私達の仕事で、一番気になるのは、この心理的な距離です。元々が、人と人との繋がりを大事にしていますので、その繋がりに変化が生まれています。工夫する事により、【物理的な距離 ≠ 心理的な距離】となるように気を付けていますが、どうしても難しい部分も増えています。具体的には、【実際に会って話す ⇔ オンラインで話す】、【飲食店で一緒にお祝い会 ⇔ オンライン等でお祝い会】、【企業の方との社外でのコミュニケーション ⇔ 殆ど行えなくなった】、という風に、物理的な距離と心理的な距離の両方が離れてしまっている状況が増えています。

まとめ

時代の流れによる変化というのは常にありますし、それは決して悪い事ではありません。今回の事でも、オンラインで業務が行える範囲が広がった事により、仕事の効率化、個人の生活の選択が行われています。テレビで、『田舎に住んでオンラインで仕事を行う』という話を見ていましたが、実際に私の周りにもそういう人が現れ始めました。その一方で、縮小せざるを得ず、大変苦労されている事業者様も沢山いらっしゃいます。私達の立場から感じる事は、やはり【心理的な距離】が離れてしまう事です。こんな事を言うと、『若い人はそんなの気にしていないよ』と言われてしまい、そうなのかな?と思いましたが、実際には、大学生を代表とした学生の方々に聞いても、就職して間もない社会人の方々に聞いても、特に仲間との距離が離れている事を嘆く声を多く聞きました。一見、面倒な上司等との距離も、短期的には離れていて良いのかもしれませんが、長期的に見ると、マイナスになる事が多いと感じています。人と人との繋がりを大事にしている私達のような人間にとっては、今後このまま『人との関わりを避ける』ような世の中にならない事を願うばかりです。

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