新卒採用でも、中途採用でも、適性検査が行われる事があります。その結果により、その人の職業適性や、性格判断、企業適性なども数値化して出てきます。これって本当にアテになるのでしょうか?
適性検査を実例から考えてみる
それでは、その適性検査の実際から、少し考えてみましょう。
被選考者から見る適性検査
適性検査の結果は、その多くがご本人へ詳細は明かされません。その為、被選考者は、自分がどのように分析されているのかが分からないまま、選考が進んだり、結果が出されたりしています。ご本人はモヤモヤしているのではないでしょうか。もしくは、受けた事も忘れているかもしれません。
選考者から見る適性検査
選考者側はもちろん、この結果に関して、結果を見ています。特に人事系の方は詳細まで見ているのではないでしょうか。適性検査を行っている時点で、その成果に期待をしているのでしょう。検査結果を選考項目に入れています。
エージェントから見る適性検査
このような適性検査ですが、間に入るエージェントは多少情報を得る事が出来る場合があります。採用企業から相談される事もありますので、その際の判断材料として、ある程度の情報を共有する訳です。その上で、適性検査に関して言える事が幾つかあります。
エージェントだからこそ言える適性検査について
間に入って、両者(選考者、被選考者)を知っている立場だからこそ、適性検査の実施や結果に関して言える事があります。
結構アテになっている!
エージェントに相談が入り、適性検査結果を共有する時は、極端な結果が出た場合が多いです。その内容を見ると、被選考者の性格が明確に出ている事が少なくありません。つい最近の事例でも、協調性、独創性、実行力など、分かりやすい項目に関して極端な結果が出たという話が出ました。その方の普段の性格からすると、正に性格そのままと感じました。その他にも、職業適性や、企業適性なども明確に出るので、その結果にも納得感がありました。
アテにしすぎは危険!
とは言え、全てを鵜呑みにするのは危険です。何故なら、人間を数値化するのは非常に極端な考え方であり、また、適性検査の実施する状況や個人の精神状態なども影響する場合があり、特に極端な結果でない場合は、あくまで参考資料と考えた方が良いと思われます。実際に多くの企業では、面接前に適性検査を実施、その結果を踏まえて面接を行う事で、数値化されたものと、実際に対面して確認した内容を比較する事が可能になります。
適性検査を受ける方へのアドバイス!
最後に、よくある質問で、『適性検査を受ける時の攻略法を教えてください』というものがあり、就活マニュアルなどに書いてある事もあるそうです。私がいつもこの質問に答える時は、『良い精神状態(健康で前向きな気持ちなど)で臨み、素直に答える事が一番です』と回答しています。前半を解説すると、その人の精神状態が出ますので、ネガティブな思考の時、例えば何社も面接を受けてもうダメなんじゃないか、というような状態のまま受けるのはオススメ出来ません。また、後半の素直に答える事も非常に大事で、『性格を良く見せるために答えを変えよう』『自分の嫌いな部分を変えて見せよう』という小細工は大体通用しません。逆に、考え方に統一性がなく、信用できない人と判定される場合があります。くれぐれも小細工で何とかしようとは思わないようにしましょう。自分を信じて素直に受けましょう!!