面接での自己PRにニガテ意識がある方も多いのではないでしょうか。「もともと話すことは得意ではないのに、自分をアピールしなければならないのは大変…」、「まるで自慢話のように聞こえているのではないか」、「誇張していると思われないか不安…」というお話も聞きます。

面接で自己PRをうまく話せない理由

日本文化の影響?謙虚さの重視

謙虚さ、他者を尊重することを重視する風潮からでしょうか、過度なアピールだと見られるのではないか、または、好ましく思われないのではないか、といった思いになり、自己PRすることをネガティブにとらえる方も多いようです。

準備が足りない?

自分の強み、経験してきたこと、成功体験や失敗体験についての振り返り、話の構成などをしっかり準備できずに面接に臨んでしまうことで、じゅうぶんな説明ができず相手に伝わりにくい内容になってしまいます。

自己PRをうまく話せるようになるための対策

面接で自己PRをうまく話せない理由は上記の他にもあるかと思いますが、まずは下記の2点について対策することから取り組んでみてはいかがでしょうか。

適度な謙虚さで自己PRする

過度なアピールにならないように謙虚さを重視するあまり、「さほど成果を残してない人」だったり、「自信のない人」に見られてしまう懸念もあります。適度な謙虚さで話せるようにしましょう。

(1)「第三者目線」で話す

自分の強みや実績について、上司や同僚から当時言われたコメントなどフィードバックを引用し、第三者の視点を加えることで過度なアピールにならない話し方になります。

(2)「謙虚な言葉」で話す

エピソードトークなどは、自分主導な表現で話すと謙虚さに欠ける印象になります。自身の成功と同時にチームの相互協力やサポートも要因であることを認める話も大切です。

(3)「体験を通じて成長できたこと」を話す

過去の経験、とくに失敗した経験を通じて学んだことや成長した点を話すことで、自己改善の姿勢を示すことができます。また、成功事例を語る際には、同時に改善の余地がある点や今後の目標についても言及すると謙虚さが加わった表現になると思います。

自信をもって話せる準備をする

準備不足、練習不足のまま面接に臨むと、スムーズに話すことができずに伝えたいことがきちんと伝わらなかったり、話の構成がまとまらずに緊張感を助長して思考が妨げられたりすることがあります。

(1)「自分の強み」を再確認

得意なことや好きなこと、チームでの役割などをあらためてしっかり振り返りましょう。ときには、先輩や同僚など周囲の方々からのフィードバックも得るようにして自己分析を深めましょう。

(2)「具体性をもって」話す

漠然とした言葉や抽象的な表現ばかりだと、信頼性が低く感じられることがあります。より具体的な説明や数字で表現できる箇所は数字であらわすよう心掛けると、実績の裏付けになります。また、職務経歴などと照らした場合、ストーリーに矛盾はないか、一貫性があるかなども確認しながら準備しましょう。

(3)繰り返し練習する

話す内容は声に出して練習してみましょう。話すことで前述の矛盾点などをチェックできます。また、修正点や改善点を見つけることができ、より良い内容に仕上げられます。しっかり準備すれば、本番で自信をもって説明できるので緊張感の減少にもつながります。

自己PRは、効果的に行うことで大きなアピールポイントとなります。具体性とバランスを重視し、信頼性を持って自己PRを行うことが大切です。