転職のご支援をしていると、当然毎回面接試験があります。企業や個人により様々なパターンがあります。幾らやってきても、『これで完璧』という事はなく、いつも難しさに悩まされるものです。
面接とは、何をする場なのか、何を求められているのか、どうすれば成功なのか、この本質は非常に難しい問題です。
技術者/エンジニアの『採用面接』の特徴
面接試験で確認される事は大きく分けて、人柄、コミュニケーション力、雰囲気、性格、意欲といったような人事的な部分と、その職種ごとの専門的な部分に分かれます。特に専門的な部分は、その人の実力評価として重要なポイントとなります。余程、『ポテンシャル採用』というような場合以外、この専門的な部分が重要とならない例は考えられません。
技術者/エンジニアの専門的な部分と言えば、当然『技術力』です。経験値、実績、知識、対応力、学習能力というように様々な角度から確認されます。当たり前の事でシンプルなのですが、実際に言葉で技術力を伝えるというのは、非常に難しいものです。話しただけで、『この人は出来るな』と思ってもらえるのが理想ですが、簡単ではありません。
『言葉足らず』という問題
技術職の面接で上手くいかないパターンとして、『言葉足らず』という問題があります。普段の技術の仕事は、言葉ではないもので見せるのが殆どでしょう。ですから、あまり語らない方が多いです。しかし、面接という場では、言葉で伝える事が殆どです。ですから、言葉で上手く伝える事を考えなければいけません。
『質問に答えただけ』という問題
面接と言うと、『どういう事を聞かれるか』という事ばかり気にしてしまう場合があります。その為、面接後の感想を聞くと、『殆どの質問に答えられました!』とか『上手く答えられない質問がありました』となります。しかし、質問に答えるだけが面接ではありません。
しっかりと『自己PR』を伝える事が大事!!
面接の場は、アピールの場であり、試験です。求められる事は、『この人なら出来るだろう』と思ってもらう事です。技術職で、普段は殆ど喋らないかもしれません。『自己PRなんて苦手ですよ』って、そりゃあそうですよね。でも、面接試験を受ける限りは、そのままではダメです。試験に受かる努力をしなければなりません。それと同時に、仕事で『言葉で伝える事』の重要性を再認識しましょう。本質的に、喋らなくて良い仕事なんてないはずです。普段から意識して言葉で説明したり、伝えたりしていれば、そこまで喋る事が苦手にはならないはずです。面接官もそういう目線で、『仕事が出来る人は言葉でしっかりと伝えられる』と考えています。
ですから、普段の仕事から振返り、『言葉』を上手く有効に使う事を普段から心がけましょう!!