製造業界の技術者の場合、苦手意識を持っている方が多い転職面接ですが、残念ながら転職を進めていく上では避けて通れません。
当ブログでも何度も面接についてのお話をしてきましたが、テクニックだけで乗り切ることは難しいと断言できます。もちろん、緩い面接の企業もあるので、入社出来る企業は必ずあります。しかし、入りたいと心から思える企業に入ることが、技術者/エンジニアとしての今後のキャリア人生が輝くものになるということは言うまでもありません。
入れる企業に入るのではなく、入りたいと思える企業に入ることが大切です。転職することが目的になっている場合は要注意です。
さて、面接に話を戻して、転職面接の場で面接官の質問にすぐ答えられる人はどのような人なのでしょうか。
弊社から面接準備の段階でポイントのみアドバイスするだけで、面接のコツをつかみ、本番では緊張しながらも、面接官の質問に対してその場で回答を考え、すぐに答えるということが出来てしまう方がいます。
何か共通点はないかと考えてみたところ、以下の共通点がありました。
1.仕事を主体的に取り組んできた
指示されたことや言われたことをそのままやってきたのではなく、何故何故と考えながら、そして今何をしなければならないか、何のためにやるのか等々、自分の頭で考え、主体的に仕事に取り組んできた人です。
2.常に考えている
物事や自分の考えなど、常に考えている。考えることが好きという人です。
1.については、主体的に仕事をしてきたので、自分が経験してきたことが、頭の中に鮮明に残っており、面接で経験を聞かれても、そのまま答えるだけの為、経歴に関する質問に関しては回答に困ることはないです。ただ、採用面接という意味でのポイントがあるので、その点だけは我々がアドバイスさせていただき、完璧に準備してから臨んでいただくようにしています。そのポイントを伝えずに面接に臨むと就活以来の面接だったりする場合は、コミュニケーション能力が高い人でも大抵うまくいきません。面接のポイントは非常に重要です。
2.については、ものづくりが本当に好きな技術者の方には多いです。常に考えている人です。何を考えているかというと、「何でも」です。日常のどんなことでも考える癖がついている為、志望動機についても無理矢理作り出すのではなく、まず何故入りたいと思ったのかを考え、更にその考えは何故そう思ったのかと考え、それを何回か自分に問いかけ深掘りしていく癖がついているため、面接官の突っ込んだ質問にも答えられ、良く考えているね~と評価されることが多いです。これはどれだけ考えているかの日々の蓄積です。
というように誰もが同じように簡単にすぐ対策できるものではありません。
とは言え、何も面接の準備は出来ないのかというとそんなことはありません。上記2点に当てはまらない場合は、まずはその事を自覚し、今までの経験を深く細かく振り返っておくということ。そして、退職理由、転職したい理由、志望動機を表面的に考えるのではなく、一つ考えたらそれは何故かと10回くらい深掘りしていくということが大切です。
考えが浅いねと言われないように、転職活動を機に是非深く考えてみてください。これは転職活動だけでなく、必ず今後の技術者人生に役立つはずです。
また、コミュニケーション力や説明能力が高く自信がある人も要注意です。面接というものは何度も経験しているものではない為、いくらコミュニケーションに自信があっても上手く対応できないことが少なくありません。「面接」というものの特性を理解した上で、臨んでいただきたいです。
入れる企業ではなく、入りたい企業に入りましょう!