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製造業界の転職面接で実際に聞かれた質問全て教えます

6人で打合せ

最近は製造業界でもオンラインでの転職面接を行う企業が増えてきたように思います。オンライン特有の必要な準備はもちろんありますが、転職面接で準備すべき本質的な内容は、オンラインであっても従来からある対面の面接でも変わりません。

オンライン面接で備えておくべきことは、下記記事をご参照ください。
転職活動でも急増中の【オンライン面接】に今から備えておきましょう!

転職活動では必ず通らなければならない面接。営業職の人に比べ、製造業界の技術者の皆さんは苦手という方が多いのではないでしょうか。

しかし、面接で聞かれる内容が事前に分かっていて、事前に回答を準備出来たらどうでしょうか。準備すべきことが分かると、負担が少しは軽くなると思います。

今回は、製造業界の様々な企業の技術職採用面接で実際に聞かれた質問内容を8年間分まとめた弊社の転職面接質問集の内容を全てお教えします。

転職面接での質問には必ず意図があると考える

日々、様々な方の面接対策を行っていますが、どうやって答えたらよいか、どのように話をしたら良いかということを考える方がほとんどということに、気づきます。応募した企業に評価されたいのは当然ですので、そうなるのはおかしな話ではありません。しかし、もっと相手側(企業側)のことを見ていかないと、良い結果には結び付きません。

どう答えたら良いか、どのように話をしたら良いかを考えることで、自分らしさや自然さは失われてしまいますし、深読みしすぎておかしなことになったり、頭が混乱して真っ白になってしまったりするケースを「同席面接(→転職エージェントが採用面接で同行、同席する目的とメリット)」の現場で何度か見てきました。

そこで気づいたのが、うまくいかないパターンは「相手側(企業側)が何を考えているのか」ということを応募者が想像していないのです。

きちんと採用面接をしている企業は、必ず一つ一つの質問に意図があります。それを感じ取ろうとするスタンスが、まず初めに準備すべきことになります。

質問の意図についての話は下記記事も参考にしてみてください。

それでは、本題の転職面接質問内容に入っていきます。

製造業界の転職面接で実際に聞かれた質問内容まとめ

まずは質問内容を羅列します。ちょっとボリュームありますが、少しずつ準備しておくと面接対応は問題なく出来るようになります。

自己紹介、経歴説明

自己紹介、経歴説明を求められることなく、面接が進行する場合も稀にありますが、ほとんどの場合、初めに聞かれることなので、必ず聞かれると考えておいたほうが良いです。

初対面で緊張している面接の一番初めに一方的に一人で話をする場面ですので、最も緊張します。しかし、準備しておけば全く心配ありません。イレギュラーが発生しない質問ですので、準備してその通りやるだけの簡単な質問です。

全体の流れ、構成

皆さんが悩まれるポイントの一つとして、初めの言葉と、最後の締め方をどうしたら良いかということがありますが、下記のように決めてしまいましょう。

意外と大事なポイント

初めに、「〇〇〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」というところからスタートし、最後は、「以上です。よろしくお願いいたします。」で締めくくる。

全体の流れについては、学校を卒業して、その後、〇〇へ入社し、どのような製品(あるいは何をする為の製品)をどのようなメンバー構成で自分はどのような役割で何をしたかを説明します。そして最後に自己PR、熱意を伝えるという構成を基本にしておくと話がまとまります。

全体の流れをまとめると

1.「〇〇〇〇と申します。よろしくお願いいたします。」
2.学校卒業から、入社
3.入社後の内容は、下記ポイントを説明
・どのような製品(あるいは何をする為の製品)に携わったか
・どのようなメンバー構成
・どのような役割で自分は何をしたか
4.自己PR、熱意
5.「以上です。よろしくお願いいたします。」で締めくくる。

経験社数が多かったり、経験内容が盛りだくさんの場合は2と3の間に技術経験のポイントのみ簡単に伝えてから詳細説明に入ったほうが良い場合もあります。

また、転職経験のある方は、経歴紹介の際に退職理由も伝えようとする方もいらっしゃいますが、ここでは退職理由には特に触れず、経験した内容のみ伝える形で良いです。

内容は簡潔に短めでOK

素っ気なくなってしまうほど短くしてしまうのはNGですが、上記内容を必要最低限にまとめて話をするのであれば問題ありません。

むしろ、自己紹介、経歴説明は余程話が上手くない限り、聞いているほうは、飽きてしまいがちですので、しっかりと長々話すのはおすすめしません。

話すべきポイントはおさえた上で簡潔に!というのがベストです。

自信を持って堂々と話す

面接の一番初めの部分になりますので、ここである程度印象が決まります。

面接官に不安感を与えないように、自信を持って大きな声でハキハキと話しましょう。

堂々と話せるということは、主体的に仕事を取り組んできて、経験がしっかりと身についていると考えられます。自分が携わってきた仕事内容をしっかりと話せないということになると、その時点で面接はNGということにもなりかねません。

効果絶大!声に出して練習をする

中身は当然重要ですが、初めと最後の締めがしっかりと出来ているとイメージが良いです。内容がまとまったら、声に出して練習してみましょう。違和感のある部分が出てくるかと思いますので、その点を修正しながらブラッシュアップしていきます。

これが恥ずかしくて出来ないとか、面倒くさいとかで、やらない方も多いですが、どんなに苦手な人でも、何度も声に出して練習すれば、自分の言葉として違和感なく自然に話せるようになります。自己紹介、経歴説明は反復練習が効果絶大です!

これをやるだけで面接に対する自信も付きますし、自分自身が経験してきた内容をしっかりと振り返ることになるので、他の質問にも答えられるようになります。

転職理由、退職理由、志望動機

それぞれの言葉が混同してしまう方が意外と多いので、念のため言葉の意味を以下に記します。

上記の通りですが、全てつながっていなければなりません。矛盾があると、ドンドン突っ込まれてアタフタしてしまうことになります。

これらを考えるときに重要なことは、前職(または現職)で不満だったこと、そして改善したい事を書き出し、その中から次の企業に求めることを箇条書きでまとめることです。

そして、自分が次の企業に求めることが、応募先企業の内容に合致しているから応募した(志望理由)とするのです。

企業のホームページを見て、そこに記載されている良い部分に合わせた志望動機では、すぐに作り物だと見抜かれてしまいます。

自分はこういう考えを持っていて、ちょうど御社がそれに合致していたというのが納得感あります。

転職理由、退職理由

転職理由、退職理由を説明する際に一番気を付けなければならないのは、自分を良く見せようとしてしまうことです。面接ですので、そのような気持ちになるのは当然のことではありますが、ネガティブな内容である程、ストレートに話すべきです。

というのも、素直な気持ちでストレートに話せば、違和感なく堂々と説明が出来ると思いますし、聞いている側も「納得感」を持ちやすいのです。

また、面接へ進んだということは、書類選考を通過しているわけですので、企業側としては以下内容については受容しているということです。

ということは、上記内容はクリアしているのですから、あとは色々と質問をして、納得感を得たいだけなのです。

過ぎ去ってしまったことは事実として残り、変えることは出来ないので、今までの事実をしっかりと認識して、これからどうするのかを堂々と話せるようになることが大切です。

ただ、ネガティブな内容を話すときは、相当気を使って話さないと失敗することがあるので、出来る限りシンプルに、言う必要のないことは言わない等、ちょっとしたテクニックが使えるようになる訓練が必要です。

志望動機

求人企業の採用責任者の方から見たNGパターンで、キャリアプランが描けておらず、当社で何がしたくて面接に来たのかが全く見えないということがあります。スキル的には問題ないのに、家が近いからというだけにしか聞こえなかったり、現職での不満は良いとして、それでどうするの?という部分が全く見えなかったりということがあるようです。

転職のきっかけは、不満や不安からでも良いですが、その次のプロセスが重要です。

次の会社で何をしたいのかということを考えなければなりません。

そんなの当然じゃん!と言われるかもしれませんが、志望動機がまとまらずに悩んでしまう場合は、意外とこの部分を軽く考えてしまっていることが多いです。

以下のようなことをしっかりと整理した上で、該当する企業を絞っていくということが必要です。

などなど。

挙げていけばもっとありますが、長く働いていくには特に前半4つの項目が重要になります。

これらの内容をしっかりと自分の考えとして整理できていれば、「志望動機を考えなければ!」ということにはならず、自然な言葉で「想いがのった志望動機」が言えるはずです。

不満や不安だけで企業への応募を進めたりせずに、一度立ち止まって、次の会社で実現したい事こと、やりたいことは何なのかを考えてみて下さい。

転職先に求める自分の軸と御社が合致したので応募したということが、そのまま志望動機になります。

自己PRしてください

自分を褒めるのは得意ですか!?

様々な意見もあるかと思いますが、どうやら不得意な方の方が多いようです。特に日本人の特性としても、奥ゆかしさや謙虚さの方が優先するのだと思います。

新卒の時とはちょっと違う転職での自己PR

新卒の時のように「用意してきた答え」よりも、「経歴や実績による裏付け」を知りたいがために、「違う形の質問など」によって、「自己PR」を求めている場合があります。こういった「直接的ではない質問」というのは、転職面接特有です。

謙虚になりすぎには注意

「謙虚さ」というのは非常に大事であり、好感を持たれる部分です。しかし、自己PRすべき場面において、謙虚過ぎたらどうでしょうか?貴方の良さは伝わりますでしょうか?それとも「お察しください」と思いますか?初対面の相手に、そのようなことを求めても無理な注文となってしまいます。

言葉にしなければ伝わりません。

どんなに凄い経歴書を見せていても、言葉で伝えられなければ、「自信がないの?」「本当に経歴書の通りなの?」「うちに入って何が出来るの?」というように、面接官の方が心配になってしまいます。

「大した仕事してないんです。」と言ってしまったら、言葉の通りに受け取られてアウトです。「そんなことないでしょう。この経歴書なんですから。」なんて面接官の優しい言葉を期待してはダメです。

自己分析と自己表現を求められています

まず、自分自身をしっかり理解していること。これには主観と客観が必要になります。転職するのですから、当然必要なことです。そして、自己表現が出来ること。実績をもとに、自分は何が出来て、何が出来ないか。それを表現する1つの方法が「自己PR」です。

最後は情熱です

自己PRの最後の大切な要素は、「情熱」です。「この会社に入りたいから」、「この製品を開発したいから」、「この技術を・・・」といった、志望動機や会社に入りたい気持ちということが、最後に加わることで、初対面の相手に伝わる自己PRになります。

どういう時にストレスが溜まりますか?また、どのようにリフレッシュしていますか?

この質問については、意外と技術者の皆さんはスッと出てくるもので、結構うまくコントロール出来ているんだなと感心します。

例えば、

などなど、挙げればキリがありません。

なかなか回答が思いつかないという方は、上記内容を参考にして改めて考えてみてください。必ずあるはずです。

夢はありますか?

子供の頃は、誰しもが多かれ少なかれ夢を持っていたかと思います。

なんて言っていたのではないでしょうか。

面接の場でよく聞かれるのは

といった質問かもしれませんが、明確に「夢」を聞かれることがあります。

転職面接で聞かれる「夢」は仕事か?それ以外か?

どちらでも大丈夫です。

純粋に考えて「夢」から連想するのは何でしょうか?素直に出てきた内容が、答えるべき内容です。ただし、「転職面接を受けに来ている」という大前提は忘れないようにしてください。

大袈裟に考えず、素直に答えることが大切です

「夢」と言われると、大そうなことを言わなければならないと思うかもしれません。しかし、そんなことはありません。ちょっとしたことでも、日々成長することでも、何だって自分にとって夢であれば大丈夫です。

趣味は何ですか?

「趣味は何ですか?」と聞かれて、即答出来ますか?「趣味が多すぎて、何と答えて良いのか分かりません。」という方は心配ないかもしれません。「趣味は無いんです。答えられません。」という方は、もう少し良く考えてみましょう!!

キャリアの中での「趣味」を考える

キャリアや転職の話の中でも趣味の話が出てきます。色々な意味で趣味の話が出てきますので、幾つか取り上げてみましょう。

生活の安定のために必要な「趣味」

何かに熱中すること、仕事以外にリフレッシュすることとしての「趣味」。人間、仕事ばかりでは精神的なバランスが崩れていまう人がほとんどです。特に忙しければ忙しいほど・・・。ですので、週末に仕事を忘れて没頭出来る趣味があると良いとされています。メンタルコントロールになります。

「趣味」のコミュニティがある

さらに、その趣味の仲間がいると、仕事とは関係ない仲間がいることになります。その仲間といる時は、仕事のことを忘れて、趣味の話に没頭出来るかもしれません。仕事に関係していない人達だからこそ、普段の仕事や職場の相談が出来るかもしれません。こういった仲間がいる事は非常に大切です。

面接で聞かれる「趣味」とは

もう少し話を進めて、転職活動の中で考えてみましょう。「趣味は何ですか?」と面接で聞かれます。この質問の意図も、幾つかのパターンを考えてみましょう。

趣味は人間性にも関わる

単純に「この人の趣味は何だろう?」と考えている場合は大抵、その人の特徴、人間性を知りたい時でしょう。例えば、スポーツが趣味であれば、活発、体力がある、運動神経が良いなど。プラモデルや模型であれば、手先が器用など。自動車やバイクいじりであれば、メカ的な物が好きなど。漠然とでも、その人のイメージが掴めます。

趣味も真剣にやっているか

同時に、趣味が長続きしていることも重要です。飽きっぽくて趣味が長続きしない人と、「小学生の頃から大学まで、ずっとサッカーをやっていました」という人では、当然印象が違ってきます。技術職は、年月をかけて経験を積んでいくことが大切だからです。

趣味も楽しみながら、充実したキャリアにしましょう!!

もし、「趣味なんてないです…」と感じる方は、是非とも普段の生活や、過去の自分を振り返って、好きなことを認識してみてください。それでも無ければ、新たに趣味を見つけるのも良いことです。「リターン○○」と呼ばれる、趣味が復活することも素晴らしいことだと思います。

何か勉強していることはありますか?

このような質問は、「新しいことにチャレンジしたい!」という意志を伝えた後に出てくることが多いようです。

「新しいことにチャレンジしたい!」という裏付け

「何か勉強していることはありますか?」というのは、意欲の裏付けになります。

例えば、「今は筐体設計しかしていないのですが、駆動機構の設計をしたいです!」となれば、
「やったことなくて出来るの?駆動機構についての知識は?』と聞きたくなります。

また、「アプリ開発はやってきましたが、組み込みソフトでロボットを動かしたいんです!」となれば、「アプリ開発と組み込みソフトの違いは分かる?ハードのことも分かる?』と聞くかもしれません。

要するに、「転職してまでやりたいことだったら、現時点で何か努力してるでしょう?」というのが、「何か勉強していることはありますか?」という質問の意図になります。

勉強とは何かを改めて考えてみる

「何か勉強しているかと言われるとしていないなぁ。」という方は、「勉強=学校の時の勉強のイメージ」というように考えている場合があります。

普段どのように仕事をしているか、仕事以外で技術にどう接しているかなどをしっかりと振り返って考えてみると、ほとんどの方が実際には、何かしら勉強と言えることを自然としていることに気づきます。

長所、短所

「長所、短所は?」という質問は、採用面接では新卒、中途いずれの場合も定番です。皆さんどのように答えているでしょうか。ネットや就職、転職関連の本を参考にして準備していることと思います。しかし、マニュアルに頼るのは自分らしさ、オリジナリティを消してしまう恐れがあります。

不自然にならないように、自分らしさ、オリジナリティを残しつつ、どのように準備するかのポイントをおさえておきましょう。

長所、短所いずれにも当てはまるのが、この人はちゃんと自分のことを理解しているかを確認しているということが挙げられます。自分を知らなければ強みを活かすことも、弱みを改善することも出来ないからです。

そして、企業側にとっては長所よりも短所について聞きたいということが多いです。誰にでも短所はあるものですが、企業側としては、その短所とどのように向き合っているか、どのようにカバーしているか、どのように改善しようとしているかを知りたいのです。

そのようなことから、下記のような質問をされることがあります。

短所の深堀り質問例

・その短所が原因で過去に失敗したことや問題になったエピソードがあれば教えてください。
・その短所とはどのように向き合い、どのように改善しようとしていますか。
・長所を短所に変えて成功したエピソードがあれば教えてください。

いずれも普段から考えていないと難しい質問ですよね。しかし、逆に言うと考えておけば困ることのない簡単な質問です。

長所、短所の考え方

では、長所、短所の考え方をご紹介します。長所、短所いずれもエピソードから思い出すという方法です。

※ここでご紹介する方法が全てではなく、これはあくまでも一例です。

長所

長所は出てこないという方は少ないですが、謙虚すぎて一つも挙げられないという技術者(エンジニア)の方もいらっしゃいます。

今まででうまくいったこと、成功したことを思い出してみてください。どんなに小さなことでも良いです。それを一言で言うとどうなりますか?それが長所です。

短所

短所は悩む方が多いです。しかし、これも簡単です。最近自分が「これは何とかしなくちゃな」と思っていることや「改善しようとしていること」を思い出してみてください。

それは一言で言うと何ですか?それが短所です。

いずれもエピソードから考えているので、自分らしさ、オリジナリティ、自然さがあり、更に深堀り質問されてもエピソードありきの長所、短所ですので、困ることはありません。

エピソードを話すことで、自分らしさが出る(脱マニュアル)

転職面接において大切なことは、エピソードありきで答えられているかです。マニュアル通りの準備では、どうしても違和感が出てしまいます。

自分らしさ、オリジナリティはエピソード(過去の自分の体験)から出てきます。エピソードから考えた長所、短所は、マニュアル通りの回答だなと思われることはないと思いますし、回答に窮することなく自然に答えられるようになると思います。

希望年収を教えてください

転職面接で「希望年収は?」と聞かれたら、どのように答えますか。

単純に希望年収と言われれば、欲しい金額なんてキリがないですよね。もらえるならもらえるだけ欲しい。1億でも10億でも・・・。しかし、それは現実的ではないということは誰もが分かることなので、現実的な観点に立って考えると思います。

答え方の正解は?

初めて弊社に転職相談に来られて、希望年収の話をすると一番多いのは、現状維持か、それよりも若干増えると嬉しいというパターンです。次に多いのが、現職よりも○〇〇万円は多くもらいたいというパターンです。また、数は少ないですが、現職より減っても良いという場合もあります。

どのように答えるのが正解なのでしょうか。

結論を言ってしまうと、どれが正解ということはありません。

以前「質問には理由が必ずある」というブログを書かせていただきましたが、納得出来るような理由や根拠があれば良いのです。

例えば、現職よりも多く給与をもらいたい場合の回答例

過去の例ですが、現職では年収300万円、希望年収は400万円という方がいました。この場合、現年収と希望年収を言うだけでは、「その100万円の差は何?」となってしまいます。

正しい伝え方は、「現職は会社業績が悪く、直近2年間賞与が出ていない状況です。以前は年間100万円程度の賞与が出ていました。今回は月給を現状維持で賞与支給を想定した年収400万円が希望年収になります。」

言い回しはもう少し良い言い方があるかもしれませんが、伝えるべきポイントをおさえていただければ大丈夫です。

最低年収と希望年収

最低年収は、最低でもこれくらいの年収が欲しい(=この年収を下回るならば入社しない)という意味になりますので、最悪その年収を下回らなければ入社しても良いという意味です。

希望年収はあくまで希望ですので、絶対にこの年収でなければ入社しないということではなく、あくまで希望という意味です。

そういった意味で、転職エージェントには最低年収と希望年収の二通りを伝えているかもしれませんが、企業からすると、希望年収は「この金額でなければ入社しない。」というように受け取ることになりますので、気をつけるべき点です。

人により状況は様々ですので、どのように希望年収を伝えるべきかは、ご相談いただければ、その人その人にあった正しい伝え方をご一緒に考えさせていただきます。

転勤は出来ますか?

転勤の可能性がある企業であれば、必ず聞かれる質問です。可能性が高いとか低いとか、職種によって違うとか、実際はどうなのかは別にして、「可能性として」必ず聞かれて、答えは「Yes or No」です。

「No」はあり得るのか!?

転勤の可能性がある企業の面接に来ている訳ですから、当然答えは「Yes」です。しかし、事情がある場合もあるかと思います。

というように、「条件付き」という場合もあり得ます。

もし、「No」と答える場合は、それには相当な覚悟か、相当な理由付けが必要になります。しかし、今までこれに納得出来るような話は聞いたことがありません。

ですので、「Noはあり得るのか?」と問われれば、基本的にはあり得ません。

企業へ応募する前に決めておきましょう

就業場所というのは、本人だけでなく、家族にも影響することです。

「大手企業で働きたい!」という人は多いですが、一方で、「転勤があるのが当たり前」ということが理解できていない人も結構いらっしゃいます。拠点が複数あれば、転勤の可能性があるというのは、理屈で考えれば当たり前かもしれません。

企業へ応募する際に、就職後の生活をリアルにイメージすることが大切です。転勤は決して悪いことではありません。技術者というだけでなく企業人としてのキャリアアップや、別地域での就業経験等、先々の為になる経験が積めるのです。

ですので、必ず「応募する前に」しっかり確認しておきましょう!!

クローズドクエスチョン(閉ざされた質問)への対応

クローズドクエスチョンとは、回答範囲を限定した質問のことを言います。面接の場に当てはめてみると、「当社は繁忙期になると残業が多くなりますが、大丈夫ですか?」といった確認をするための質問です。

答えは当然のことながら「大丈夫です!」の一択ですが、ここで気を付けなければならないポイントが2つあります。

Point

1.はっきりと言い切ること
2.大丈夫という根拠を一言付け加えること。例えば「前職でも繁忙期は月に80時間くらいの残業が普通でしたので、問題ありません。」と具体的かつ簡潔に説明することです。

クローズドクエスチョンは意外と多いです。企業側としては書類選考を通しているので、採用したい気持ちはあるのです。だからこそ、「大丈夫だよね?」と聞いて、安心したいのです。

該当質問例

・技術以外の作業や雑務もできますか?
・繁忙期は残業が多くなりますが大丈夫ですか?
・将来管理職をやりたいか
・健康面で気になることはありますか?
・通勤は大丈夫ですか?
・出張が多いですが大丈夫ですか?
・希望していない職種に異動になるケースもありますが大丈夫ですか?

抽象的な質問への対応

分かりやすく極端に言うと「当社はどうですか?」という質問があったとしたらどう思いますか?

色々な解釈ができてしまいますね。

面接の場では、色々な解釈ができてしまう抽象的な質問を投げかけられることがあります。その場合は、自分なりの解釈を伝え、間違っていないかを確認した上で、回答をすると良いです。

最後に

転職面接での質問集をご紹介しましたが、実際の面接では、言い回しが違ったりしますので、そのまま準備していた通りに聞かれることはありません。

そもそも面接準備は、特定の質問の回答を考えておくことが目的ではありません。

事前に準備することの目的は、質問の項目を元に自分がどういう考えを持っているかを確認して、整理しておくことです。

それができれば、面接で違う言い回しや、変な角度からの質問をされても対応できるようになります。

面接で質問される内容は、普段考えていないような内容になりますので、面接は得意だから大丈夫等と慢心せず、必ずしっかりと準備して臨んでいただければと思います。

まだまだ、伝えたいことは山ほどあるのですが、人によって様々なパターンがありますので、あとは直接ご相談いただければと思います。

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