転職エージェントを介して転職活動を行うメリットは多々ありますが、そのひとつとして「面接同行」を挙げる方も多いのではないでしょうか。最近では面接に同行・同席する転職エージェントも増えてきていますよね。当社もそのなかの一社であり、面接にエージェントが同行同席する目的とメリットに関しては、過去に当マガジンでも掲載いたしました。
エージェントとして同行して良かったと思ったとき
「同行して良かった」と思った場面も多くあり、代表的なところとして挙げますと下記のような事例がありました。
持ち物に不備があったとき
企業へ提出する履歴書に貼る写真を、面接の当日に撮影したAさん。待ち合わせしたカフェでカバンから書類をとり出し、いざ写真を貼ろうとしたのですが、なんと糊を忘れてしまいました。幸い時間に余裕をもって待ち合わせしていましたので、近くにある100円ショップに駆け込んで調達し、事なきを得たのでした。
このように、持参物に不備があった場合などは一人でいると慌ててしまう方もいらっしゃると思いますが、同行していることで一緒に対応することができ、不安を軽減するお手伝いができることで対応可能となる場合があります。
面接場所に迷わず時間前に到着できたとき
駅からの道のりがちょっとわかりづらい企業の場合などは、思いがけず時間がかかってしまうこともあると思います。しかし、前もって企業訪問しているエージェントが同行することで、迷わず時間通りに到着できる良さがあります。道に迷ってしまって、焦ったり余計に緊張したりで肝心の面接で本領を発揮できなければ元も子もありません。
あまり土地勘のない場所での企業面接を受けたBさんに「一人で訪問してたら迷子になってたかもしれません。」と言われたときは、同行して良かったと思いました。
一方でちょっとしたカン違いをされている求職者さんも
求職者の皆さんの転職相談を受けているなかで、面接同行・同席に関する話題になったときに、ちょっとしたカン違いをされているな、と感じる方もいらっしゃいます。
「同席してもらえるなら事前準備不要」とカン違い
「希望条件をエージェントに伝え、あとは企業をピックアップしてくれるのを待つだけ。業務が多忙で企業研究や面接対策といった事前準備をする時間もないので、同行してもらえるのは大変助かるシステム。」
そんなカン違いをされている方もいます。エージェントが同行・同席していても面接を代行して受けるものでもなく、面接を受けるのはご自身ですから、事前準備など何もせずに面接の場に向かって良いわけではありません。あくまでも通常の選考プロセスと何ら変わりないことを認識いただきたいと思います。
「エージェントが代弁してくれる」とカン違い
「何度か面談を重ね、一緒に面接対策もしっかりやれば、自分の熱意・意気込みはエージェントにも理解してもらえる。同席してくれるのならば、本番では自分で全部話さなくても代弁してくれるよね。」
面接という緊張した場面では、聞かれたことに的確に答えられなかったり、ご自身の思いをうまく伝えられなかったりすることもあるでしょう。そんな場面では同席しているエージェントからフォローをさせてもらうこともあります。しかし、「本当に伝えたいことを補足する」のと「ご自身からは発言せず、エージェントに代弁してもらう」のは違いますよね。
「条件交渉できる」とカン違い
内定の際に、採用条件に確認が必要な事項がある場合は条件面談を提案しています。条件面談に同席することもあるのですが、このとき「自分の希望を企業側に提示し説得するのがエージェント」と捉えている方がいます。もちろん、確認内容によっては求職者の方のご希望をご本人に代わり解説することもあります。しかし、全面的に受け入れるよう迫ったりするような「条件のつり上げ」が目的ではありません。「求職者と企業の双方が納得できる結果が出せるように努めること」が同席する目的なのです。
エージェントの面接同席が増えてきたとはいえ、まったく同席できないケースや最終面接は求職者のみといった選考フェーズによって同席が認められないケースもあります。日本アルテックではそのような場合でも、面接開始時間の前にお会いして持ち物チェックや直前対策を実施したり、企業までの道のりを同行しご案内したりといった、できるかぎりのサポートを行っています。
エージェントが同行・同席することについての目的・認識を共有し、そのメリットを最大限にいかして良い結果につなげていただければと思います!