今回は、「機械設計技術者の職務経歴書の書き方」です。
応募書類全般の話についてはコチラをご参考にしてください
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【保存版】技術者/エンジニアの履歴書、職務経歴書の書き方
応募先企業は全ての業界や製品を分かっているわけではない
機械設計技術者の方で良くありがちなのが、自分で経験してきたものを、相手もある程度分かっていると思い込んで、職務経歴書を作成してしまうことです。ただ、冷静に考えてみてください。様々な製品や業界、業界ならではの専門用語、仕事の進め方等々、全てを分かっている人はいません。
技術者でない方が見ても、そして大げさに言うと子供が見ても分かるように作成することが大事なポイントとなります。
説明は3つの項目を意識する
以下3つの項目を意識して、携わったプロジェクト毎や製品毎の「塊」を作っていきます。
1.携わった製品名
携わった製品名を書きます。品番ではなく、言葉での製品名が良いです。民生品であっても、医療機器であっても、生産設備であっても、一品モノの各種装置であっても、言葉で製品名を記載します。
2.その製品は何をする為のものか
製品名だけでは、何の目的で存在するものなのかが分からないこともありますので、どのような製品、装置、生産設備なのかを簡潔に説明するようにします。
3.その製品に対して、自分は何をしたか
これが一番重要な部分になります。ご自身で担当された業務内容を記載します。その際に意識していただきたいポイントとなるのが、以下4点です。
- その製品のどの部分を
- どのような役割で
- どのような苦労や工夫をして
- どのような結果になったか
使用したツールや環境もしっかりと記載する
使用ツール欄に、設計開発で使用したツールは全て記載します。必要ないと思われるものは、弊社の技術者専門のキャリア・コンサルタントがアドバイスしますので、とにかく全て書き出していただければと思います。
役割をしっかりと記載する
役割欄に、プロジェクトリーダーだったのか、主担当であったのか、メンバークラスだったのか等を記載しますが、規模感も伝えられると更に良いです(何人くらいのチームだったのか、機械設計以外のメンバーは、どのような職種の人が何人くらいいたのか等)。
応募先企業の方が職務経歴書を見た時に、応募者の方がどのような環境で働いていたのかをありありとイメージできるということがベストです。
インフォグラフィックを活用する
インフォグラフィックとは、「インフォメーション」と「グラフィック」を合わせたもので、情報やデータ等を、グラフや画像等で視覚的に表現したものを言います。
今まで機械設計してきたものを、テキストのみで説明して相手に理解してもらうのは難しいことが多いです。そこで、可能であれば、ご自身で携わってきた製品や装置、設備等の写真やイラスト(手書きでも良いです)を職務経歴書に挿入することをおすすめしています。
実際、弊社がお付き合いさせていただいている求人企業のほとんどが、「こんな形の職務経歴書は見たことない。これは非常に分かりやすくて良いね。」と高い評価をして下さいます。
※公開していない製品や、生産設備等、機密に関わるようなものは、問題になる可能性がありますので、個別にご相談ください。
機械設計技術者の職務経歴書フォーマット
以下は、機械設計技術者向けのフォーマットですので、書き方説明を参考に作成を進めていただければと思います。技術者の場合は無理矢理コンパクトにして2、3ページに収める必要はありませんが、多くても5ページ以内に収めるようにして下さい。
個別の書き方についてはご相談ください
今回、「機械設計技術者の職務経歴書の書き方」というタイトルでお話しさせていただきましたが、実際は「機械設計技術者」と一括りに説明することは出来ません。何故なら民生品の機械設計をされてきた方と、露光装置などの半導体製造装置では、全く別物になるからです。携わってこられた製品によって、具体的な書き方は変わってきます。
個別の書き方については、私を含めた弊社の技術者専門のキャリア・コンサルタントが、二人三脚で作成のお手伝いもさせていただいていますので、ご遠慮なくご相談ください。