今回は、「生産技術者の職務経歴書の書き方」です。
応募書類全般の話についてはコチラをご参考にしてください
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【保存版】技術者/エンジニアの履歴書、職務経歴書の書き方
応募先企業は全ての業界や生産ラインを分かっているわけではない
生産技術者の方で良くありがちなのが、自分で経験してきた生産技術業務を相手もある程度分かっていると思い込んで、職務経歴書を作成してしまうことです。ただ、冷静に考えてみてください。様々な生産ラインや業界、業界ならではの専門用語、仕事の進め方等々、全てを分かっている人はいません。
技術者でない方が見ても、そして大げさに言うと子供が見ても分かるように作成することが大事なポイントとなります。
説明は5つの項目を意識する
以下5つの項目を意識して、携わった案件ごとの「塊」を作っていきます。
1.期間
携わった案件ごとに期間を記載します。
2.携わった生産ライン、生産設備の名称
携わった生産ラインの名称を書きます。とは言え、社内で使っている名称の場合、伝わりづらかったり、社外秘であったりと、記載しづらいかと思いますので、生産対象製品名と、どの工程かが分かるような名称にしていただければ良いです。
例)自動車の自動組み立てライン
3.担当した職務内容
箇条書きで、経験してきた内容を全て記載するようにして下さい。何を削除して何を残すか、あるいはもっと追記したほうが良いもの等については、弊社キャリア・コンサルタントと相談して作成を進めていくことをおすすめします。
記載を進めていく際は、以下の点を意識して思い出し、箇条書きにまとめていくと良いです。
- 生産ライン、生産設備のどの部分を
- どのような役割で
- どのような苦労や工夫をして
- どのような結果になったか
4.使用したツール
使用ツール欄に、CAD等の使用したツールを全て記載します。必要ないと思われるものは、弊社の技術者専門のキャリア・コンサルタントがアドバイスしますので、とにかく全て書き出していただければと思います。
5.役割、メンバー数
役割欄に、プロジェクトリーダーだったのか、サブリーダーであったのか、メンバークラスだったのか等を記載しますが、規模感も伝えられると更に良いです(何人くらいのチームだったのか等)。
応募先企業の方が職務経歴書を見た時に、応募者の方がどのような環境で働いていたのかをありありとイメージできるということがベストです。
インフォグラフィックを活用する
インフォグラフィックとは、「インフォメーション」と「グラフィック」を合わせたもので、情報やデータ等を、グラフや画像等で視覚的に表現したものを言います。
今まで生産技術者として携わってきた生産ラインや生産設備を、テキストのみで説明して相手に理解してもらうのは難しいことが多いです。そこで、可能であれば、ご自身で携わってきた生産ラインや生産設備の工程を説明するイラスト(手書きでも良いです)や類似設備の写真を職務経歴書に挿入することをおすすめしています。
実際、弊社がお付き合いさせていただいている求人企業のほとんどが、「こんな形の職務経歴書は見たことない。これは非常に分かりやすくて良いね。」と高い評価をして下さいます。
※基本的に生産ラインや生産設備等は、機密に関わるものがほとんどで、問題になる可能性がありますので、記載して良い内容かどうかは、弊社キャリア・コンサルタントに個別にご相談ください。
生産技術者の職務経歴書フォーマット
以下は、生産技術者向けのフォーマットですので、書き方説明を参考に作成を進めていただければと思います。技術者の場合は無理矢理コンパクトにして2、3ページに収める必要はありませんが、多くても5ページ以内に収めるようにして下さい。
個別の書き方についてはご相談ください
今回、「生産技術者の職務経歴書の書き方」というタイトルでお話しさせていただきましたが、実際は「生産技術者」と一括りに説明することは出来ません。何故なら生産ライン、生産設備と言っても生産対象となる製品や業界が違えば、PRの仕方が変わってきますし、担当してきた業務範囲によってもPRの仕方が変わります。
個別の書き方については、私を含めた弊社の技術者専門のキャリア・コンサルタントが、二人三脚で作成のお手伝いもさせていただいていますので、ご遠慮なくご相談ください。