悔しさから始まった転職への思い

会社の業績悪化により、残業規制や経費削減は当たり前。開発コストも最小限に抑えられ、社内の雰囲気もいささか殺伐としている。そんな状況でも何とか製品化への目途をつけて参加したコンペでライバル企業に負けてしまう。良い製品を世に送り出すには技術力だけでなく「会社のチカラ」もあるのだ、と思い知られた悔しさから「20代のうちに転職を」考え始めた方がご相談へいらっしゃいました。

転職理由は明確

「転職に何を望むか」ー。人により答えは様々です。今回ご相談に来られた方の答えは明確でした。他社に負けない開発力と技術力があり、現職よりも規模の大きい企業への転職です。給与は、あとからついてくるものだという思いもありました。先輩たちが次々と退職していくので、お手本となるベテラン技術者がいる職場環境へ身を置きたい気持ちもありました。

私たちとの面談を通じて、この思いは終始一貫して変わりませんでした。これは本心を語っているということに他なりません。面接の場はなんとか切り抜けようと考えている転職理由は、話していくうちにブレが生じてきます

技術者としての思い

好きな業界で、より良い製品づくりがしたい。技術者として、より多くの事を吸収できる会社で働きたい。将来的には海外で活躍できるようになりたいという漠然とした思いもありました。

業種・職種に対する志向もブレがありませんでした。若年層での転職の場合、未経験分野でも順応性があると見られることで選考ハードルは下がる傾向ですが、選択肢を広げすぎると、興味本位で流されやすい、一つ所に落ち着かない、というマイナスイメージとなります。

応募企業選定までの面談はのべ6時間

これからのビジョンが明確になったところで、応募する企業の選定です。もともと研究熱心な性格なので、エージェントからの企業情報に独自の調査を加えて応募企業を決めていきました。

私たちは、書類選考通過率から逆算して応募社数を決めるといった進め方はしません。これからのキャリアビジョンや考え方、応募の進め方などをしっかり話し合い、納得した企業へご応募いただきます。1回の面談でお互いにわかりあうことは難しいので、複数回お会いします。今回はお会いしての面談はのべ6時間、ほかメールや電話でのやりとりも行いました。

入社後も面談してます

ご自身でエントリーした企業を含め複数社から内定をもらいました。内定承諾期限ギリギリまで迷いましたが、それぞれの企業の魅力やポイントを一緒にリストアップし比較。前職企業より上流工程を担う、海外拠点もある企業へ入社しました。スタート年収は前職とほぼ同額でしたが、入社後の昇給フローなどを確認することができました。入社前も入社後も、変わらず近況報告や情報交換の面談を実施しています。