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本当にやりたい仕事が出来るのだろうか・・・

小説片手に空を見上げるメガネ女子

転職する上での心配事は人それぞれです。その中でも、【 仕事内容 】や【仕事の遣り甲斐】を重視する人にとって、転職先で自身の仕事に対する希望が叶うかどうかは、最も重要な要素でしょう。事前に少しでも想定が出来るように考えてみましょう。

やりたい仕事を考える事

自分が何の仕事をしたいのか、ハッキリとした答えを持っていますか?小さい頃からなりたい職業がハッキリしていてその答えを持っている人以外は、それほど明確な答えを持っていないのではないでしょうか? 初めてやりたい仕事を考えたのはいつ頃ですか?小学生の時?中学生の時?高校生の時?それとも、まだ考えた事がない?

多くの人は、初めての就職活動までには、やりたい仕事が何なのか、一度は考えるのではないでしょうか。

初めての就職活動の時に考える

大半の方は、学生時代に『将来自分は何をするんだろう』と考えますよね。まず最初に考えるのは、好きな事、憧れる事ではないでしょうか。ピアノ、野球、パイロット、オリンピック、等は夢見る子供の定番だった気がします。それを目指して一生懸命努力している子供も沢山いるでしょう。

しかし、就職活動という話になると、少し感覚が変わってくるかもしれません。『どの会社に就職するか?』という話になるからです。もしくは、『公務員になります』という場合もあります。つまり、就職活動をする人の大半は、どこかの組織に属する事を前提としていて、まだどこで何をしたいかまではハッキリしていません。恐らく、やりたい事も明確ではありません。私自身もそうでした。

夢や憧れから考える

では、どのように【やりたい仕事】に関して考えるのでしょうか。例えば、テレビや新聞、ネット等で見て、夢や憧れを感じた職業、もしくはもっと具体的に身近な人がしている職業に憧れを感じて目指すというのは、幼い頃からある職業への興味の持ち方の1つです。特に、親や親戚からの影響は大きいでしょう。実際に親と同じ仕事を選ぶ人は少なくないと思います。逆に、親の職業を意識して(同じ仕事はしたくない等)他の職業を選ぶ人もいます。

経験から考える

まだ仕事をしたことが無い人が経験から考えるというのは条件が限られるのですが、一番分かりやすいのがバイトの経験でしょう。バイトをしたことで、『自分んは○○に向いている、楽しい』と感じる事も結構あるでしょう。又はバイトでなくても、授業や趣味、部活等を通じて、『自分の適性』に気付く事で、職業を意識する場合があります。例えば、『体を動かして汗をかくのが好き』、『手先が器用』、『人前で話すのが得意』等々。

転職活動の時に考える

就職して、何かしらの職業経験をした上で、訳あって転職活動をする事になった時に、次の仕事をどう選ぶのか。大きく分けて3つのパターンがあると思います。

同じ仕事を続けたい

一番シンプルなパターンです。初めての就職活動の時に考えて選んだ仕事を続けたい。会社が変わる事で、更にスキルアップしたり、よりやりたい仕事の仕方に近づいたり、細かい部分でやりたい事と違った部分を、会社を変える事でよりやりたい仕事にしていく。大枠としては継続して、今までの延長線上にやりたい仕事を設定する。経験をそのまま活かすという意味でも、分かりやすい選択です。

関連する仕事へシフトしたい

今までの仕事に遣り甲斐を感じながらも、関連する仕事へシフトしたいという場合で、これは転職ならではの選択になるかもしれません。例えば、CADトレーサーから機械設計職、設計職から研究開発職、設備保全職から生産技術職、等のように一般的にはステップアップと言われるパターンを希望する方が多いようです。中には、やってみて自身の適性を感じて、より限定的な仕事の仕方・職種を選ぶ方もいらっしゃいます。

新たな職種へチャレンジしたい

今までの仕事との関連性の強弱は様々ですが、いわゆる『未経験』と判断されるようなパターンです。実際に仕事を経験してみて、よっぽど自身には合わないと感じた場合も多いでしょう。とにかく上手くいかない、辛い、楽しくない。職種を変える事でそれが解決出来ると感じたのでキャリアチェンジしたいという場合。または、『どうせ転職するのだから新しい事をやりたい』という場合もあります。

転職後にやりたい仕事を出来るのか!?

せっかく転職したのに、やりたい仕事が出来ない未来があると知ったら、それはショックですよね。出来れば転職する前に知っておきたい、そう考えるのは当然ですので、シミュレーションを通して考えてみましょう。

3つの仕事選びパターンごとに考えてみる

前項で出てきた、転職時の仕事選び3パターンがありましたので、そのパターンごとに比べながらシミュレーションしてみます。

同じ仕事を選ぶ

例えば、カメラの機械設計職の場合を考えてみます。仕事以外の理由で転職を考えたという前提で、次の仕事を考えます。恐らく、一番やりたいのは、同じくカメラの機械設計でしょう。もちろん経験者ですから、希望通りカメラの機械設計職へ転職出来る可能性は十分にあります。しかし、カメラの設計に関わる会社も多くありませんので、他の製品設計を選択せざるを得ない場合もあります。他の精密機器や光学機器の設計といのが一番近いところでしょうか。経験のある分野なので、企業研究や面接等を通じて、その企業の仕事の仕方、製品の特長等を理解し、より具体的に入社後の仕事を想像する事が出来るでしょう。

転職が成功する可能性、やりたい仕事であるかどうかの判断、経験を活かした働き方など、【やりたい仕事】を実現できる可能性が一番高いと言えるでしょう。

関連する仕事へシフト

例えば、前項と同じカメラの機械設計職の方が、研究開発職へチャレンジする場合を想像してみましょう。恐らく、この方の考え方としては、設計職を経験してみて『ある程度決まったものをつくる』という風に感じたのではないでしょうか。そこで『全く新しいものを創り出す仕事をしたい』と考えた時に、研究開発職や要素開発職、企画職などへのシフトを考える方がいらっしゃいます。職種として、今まで経験していた設計職と、研究開発職が近いか遠いか、これは細かい経験内容や、転職先の企業の考え方が影響するので一概には言えませんが、【未経験】としか見てもらえない事も想定しなければいけません。その場合に強みとしてアピールしたいのが、『カメラの知識』でしょう。今あるカメラの構造や特徴、技術に関して詳しければ、研究開発にも活かせるとアピール出来る可能性が出てきます。

つまり、職種としては【未経験】と取られる可能性があるが、知識や専門性で認められれば、【やりたい仕事】にチャレンジ出来る可能性が高くなると考えられます。また、未知の領域に対する憧れの気持ちが強ければ、【やりたい仕事】が出来たという満足感も高くなるでしょうから、多少イメージと違ったり、苦労が多くても、満足感を得られる事でしょう。

新たな職種へチャレンジ

転職活動で一番苦労するのがこのパターンかもしれません。色々な職種へのチャレンジが想像出来ますが、例えば、前項同様に、カメラの機械設計職の方を前提に考えてみましょう。

ものづくり技術者の中でのキャリアチェンジ

まず考えられるのは、このパターンでしょう。例えば全く違うものづくりとして、鉄鋼業や建築業などを想定してみましょう。職種も施工管理職など。だいぶ何もかも変わりますね。カメラ設計の経験は全く活かせないかもしれません。しかし、大事なのは、【やりたい仕事】が出来るかどうかです。

ITエンジニアにチャレンジ

大学で機械工学を学び、就職してカメラ設計をしていたが、世の中はどんどんIT化していき、IT企業に就職した同級生は生き生きしているし、給与も高いらしい。カメラ業界も縮小傾向だし、今のうちに業界を変えたい・・・という事で、ITエンジニアになりたくなっちゃうかもしれません。

営業職へキャリアチェンジ

もう技術職は違うかな・・・という方も結構いらっしゃいます。その時にまっさきに思いつくのが、営業職でしょう。業界や商材、営業スタイルによってかなり違いますが、技術職から営業職へのキャリアチェンジも根本的に仕事が変わると言って良いでしょう。最近は、技術系企業が、技術職経験者を営業職に育てたいという希望が増えているのですが、意外と技術職から営業職へキャリアチェンジする人は他業界を望む方が多いようです。

【やりたい仕事】へ転職出来るのか!?

【やりたい仕事】が出来るかどうかの入口、そもそも内定をもらえるのか、というのが気になるところです。前項で3パターンを比較してみましたが、経験と近い仕事を選べば選ぶほど、転職成功の可能性は高いと言えるでしょう。しかし、本気で【やりたい仕事】であれば、実現する為に工夫と努力をして頑張って欲しいものです。その際にアドバイスになる事を幾つか考えてみました。

選考者を納得させる!

【やりたい仕事】を考える時には、どうしても『主観』が強くなってしまいます。しかし、『選ばれる』為には選考者から見た時のプラス要素が大事になります。例えば、『未経験だけれども○○』という時の、○○に未経験というマイナス要素を逆転するプラス要素が入れば可能性がグッと上がります。選考者が見るポイントとして代表的なのは、『経験』、『適性』、『ポテンシャル』です。少なくとも、この3要素を考えた時にプラス評価をもらえる事が、内定獲得への必須条件と考えましょう。

条件のマイナス要素を受け入れる

転職活動に限らず、全てが理想通りにはなりません。【やりたい事】を実現する為には、他の部分でマイナス要素を受け入れなければならない可能性があるのです。例えば、未経験の領域にチャレンジする場合、給与が低くなるかもしれません。人が集まりにくい地域にある会社であれば競争力が低くてチャンスを得られるかもしれません。このように、希望を叶える為に他のマイナス要素を受け入れるという考え方は必要になると思います。もちろん、そのマイナス要素は後々解決するように努力しましょう。給与も後から上げていけるはずです。

【やりたい仕事】を出来るのか!?

【やりたい仕事】をするためのスタートラインに立った後、つまり、その為の転職を成功させて入社した後、実際に【やりたい仕事】が出来るかどうかには幾つかの要素が必要になると考えられます。

努力する!

誰しもがまず思い浮かべる事でしょう。せっかくチャンスを掴んでも、努力を怠れば結果へは結びつきません。入社はスタートラインですから、その後の努力次第でルートもゴールも大きく変わります。【やりたい仕事】が実現出来るようにしっかりと努力しましょう!!

モチベーションを維持する!

新しい事にチャレンジする時によくあるのが、最初はやる気満々ですが、時間と共にモチベーションが下がっていく事です。これは、ある程度仕方ない部分もありますが、目標の実現の為には、ある程度キープしなければいけません。また、モチベーション維持を意識しないと、方向性がズレてしまう方もいます。例えば、入社時の目標と、入社後の目標が悪い意味でズレる事です。目標が変わる事は当然あり得るのですが、周りの環境に影響を受けて、ネガティブな思考になる事があります。その結果、『転職は間違いだった』という考えになってしまうのは勿体ない事です。もしそうなった時には【初心】に戻りましょう。どういう気持ちで【やりたい仕事】を求めて転職したのかを思い出してみると、ネガティブ思考は解決されるでしょう。

運もあります

最後の要素は、本人にはどうしようも出来ない部分です。しかし、実際に【運】に左右される事は結構あります。会社の方針の変更、事業撤退、買収、倒産、グローバル化等々。企業というのは様々な外的要因が影響するのです。もっと小さい単位では、上司の影響やチーム内のバランス、ライバルの存在等も影響します。ですが、【運】ばかりは、どうすれば良いというアドバイスは出来ません。しかし、どんな状況になっても、ネガティブにならず、ポジティブに考えられる気持ちを持っておくという事は大事です。

まとめ

転職支援の仕事をしていると、想定外に経験と違う事を希望する方がいらっしゃいます。理由はどうあれ、その方が本気で【やりたい仕事】と考えているのであれば、全力で応援したいものです。ですが、実現には色々とハードルがあります。それを理解し、『前向きな気持ち』でチャレンジする事が、成功への近道です。

まずは【やりたい仕事】を明確に

経験の有無は別としても、何をやりたいのかをしっかりと明確にしましょう。そして、どうしてやりたいのかをしっかりと考えながら、転職活動を成功させる為に、自身が選考で評価される方法を考えましょう。

そしてチャレンジしましょう

実際に【やりたい仕事】にチャレンジ出来るように努力しましょう。転職が必要なのかどうかを考える事も重要です。自分で【やりたい】だけではダメですよ。現実的にその【やりたい仕事】のスタートラインへ立てるようにチャレンジするのです。転職活動を選択するのであれば、内定を得て入社する事を目標にしましょう。

結果が出るのは先になります

繰り返しになりますが、転職活動での内定はスタートであり、入社してからの方が長く重要になりますので、モチベーションを保ち努力を続ける事が何よりも大事になります。『やりたい仕事が出来るか』の答えが本当に出るのは、入社して3年後位かもしれません。その頃に、『やりたい仕事は出来ていますか?』と質問した時に、笑顔で『出来ています!!』という答えが返ってきたら最高ですね。3年後、そして将来の満足の為に頑張ってみましょう!!

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