転職活動をしていく中で、色々な出来事が起こります。今まで見えていなかった事が見えてきたり、新たな情報が得られたり、企業の求人状況が変わったり、自分自身の考え方が変わったり。ポジティブな変化はとても良い傾向です。しかし、そうではない変化が起こってしまう場合も多々あるようです。

自分探しの旅に出てしまう転職者達

現代は情報過多な社会です。転職に関しても、企業に関しても、色々な方法で沢山の情報が得られます。しかし、その情報というのは、新旧入り混じっていたり、真偽が定かではない、個人からの情報も含まれています。それらの情報をしっかりと取捨選択出来るかどうかは、非常に重要な問題になってきます。

方向性を見失ってしまう事例

転職活動を行っていく中で、方向性を見失ってしまう方がいらっしゃいます。酷い人になると、バラバラの職種を受け始めたり、とにかく求人に応募しまくったり、何がしたいのか分かりません。何故でしょうか?

選考が進まなくて焦ってしまうパターン

転職をしたくて応募して選考してもらっているのに、なかなか思うような結果が得られなければ焦ってしまいますよね。この気持ちはよく分かります。もし、20社応募しても、1社も書類選考が通らなければ、『このまま1社も書類選考が通らないのかもしれない・・・』と気持ちが塞いでしまいます。しかし、だからと言って闇雲に応募し出すのは危険です。本当に、働ければどこでも、どんな仕事でも良いという事であれば構いませんが、ご自身に選ぶ条件があれば、それは無視出来ませんし、闇雲に応募すれば選考通過率も落ちて、更に沢山の【不合格】に直面する事になるのは辛いでしょう。もし、こうなってしまっていたら、もう一度しっかりと求人条件に合っているかどうかを確認しましょう。やはり、条件に合っていなければ、なかなか書類選考は通過できません。ご自身で判断が難しければ、専門家に相談しましょう。

選考が上手くいきすぎて迷ってしまうパターン

それとは逆に、上手くいきすぎても迷ってしまう人がいます。例えば、沢山受けないと受からないと思い、10社に応募したとします。その中から順調に選考が進んで、8社から内定を得られたとします。簡単に受からないと考えている人ほど、上手くいってしまうと困ってしまうものです。どれが第一希望とも決めていないとか、選考過程でどの会社も良く見えてきてしまうとか。もっと迷走してしまう方の場合は、『これだけ内定をもらえたのだから、もっと良い企業が他にあるのではないか』となってしまう方もいます。こうなってしまうと、もう歯止めが利きません。転職活動を趣味にして続けていく事になるかもしれません。

周りの情報で迷ってしまうパターン

恐らく最近増えているであろうパターンです。例えば、内定が出て、入社するつもりだったのが、インターネット上の評判で気になる内容を見つけて不安になってしまう。例えば、親・兄弟・友人・親戚・知人・同僚、などの身近な人から不安になる事を言われた。これらは、一概にどうなのかは分かりません。まず、その情報は真実なのか?最近の情報なのか?というそもそもの問題があります。そして、誰かの情報は、その誰かの主観が入っています。自分自身に当てはまるかどうかは分かりません。そして最大の要素が『無責任』な情報である事。例え親でも、心配はしてくれますが、その先の責任を取れる訳ではありません。仲の良い家族ほど多いのが、『心配して不安をあおるだけあおってしまう』という出来事です。

何にでも興味を持ってしまうパターン

企業情報、製品情報、求人情報や職種情報など、とにかく色々な事に興味を持ってしまう方がいます。原因は色々と考えられますが、そもそも転職活動の方向性が定まっていないのか、仕事・キャリア選びという現実を理解出来ていないのか、何も考えていないのか。全く違う職種を幾つも受けている方もいて驚く事があります。

方向性を戻す事の重要性

迷ったら戻る、というのは、道を進む場合の基本です。新しい街に引っ越した時も、山登りをする時も、迷ったら分かるところまで戻りましょう。転職活動も同じです。自分は迷走しているのではないか?と感じたら、少し戻ってみましょう。

順調だったと思えるところまで戻る

前項の事例を使うと、『選考が上手くいきすぎたパターン』では、その上手くいき始めたところまで戻って振返りましょう。そして、その上手くいった8社内定という結果を改めて考えましょう。楽して得られた結果ではなかった事に気付く筈です。

初心に戻りましょう

『選考が進まなくて焦ってしまうパターン』や、『周りの意見に影響を受けたパターン』、『何にでも興味を持ってしまうパターン』では、上手く進まなくなったポイントや、 周りの意見を得る前などに戻るのも良いですが、どこまで戻って良いのか分からない場合があります。そういう際には、【初心】に戻ってみましょう。周りの意見を得る前に戻りましょう。もし、 【初心】とは?と悩む方がいましたら、転職を思い立ったところまで戻った方が良いでしょう。

まとめ

道に迷うという事は、『行先が分かっていない』、『地図を持っていないor読めない』、『コンパスを持っていないor使えない』というような事です。それでは、旅も登山も出来ない事は明白で、その状態で出掛ける人は少ないでしょうし、客観的に見て無謀だと分かりますよね。

これらを、転職活動に当てはめてみてください。迷走する方、自分探しに出掛けてしまう方がどう見えるのか、何故そうなってしまっているのかは、しっかりと見えてくる筈ですね。

そして、旅や登山を安心して行うには、【案内人】と一緒に出掛ける事です。転職活動の 【案内人】の案内人は、貴方にとっては誰でしょうか。