昨年から続くコロナ禍で、売り手市場から買い手市場に一気に変わってしまいました。そのような状況になると製造業界の技術職に限って言うと、「実務未経験者」や「経験浅」などのポテンシャル採用枠が大幅に減ります。また、経験者であっても、コロナ前より求人数は明らかに減っています。
そうなると、受けても受けても希望の企業には書類が通らなかったりして、焦って「とにかく片っ端から応募して、内定を取らなきゃ」となりがちです。
その気持ちは良く理解できます!
しかし、ここは一旦冷静になって、何のために転職しようとしているのかを再確認し、本来の目的を見失わないようにしましょう。
もしかしたら転職しないほうが良いという結論になることもあるかもしれません。
求人ありきの転職活動になっていないか
転職エージェントを利用すると、掘り出し物の求人はないかや良い求人を送って下さい等、求人ありきの転職活動になりがちです。
もちろん、求人情報を収集をした上で、色々と考えるというやり方も良いとは思いますが、多くの場合は、求人ありきで動き始めると、ご自身の転職の目的を忘れてしまうことが多いようです。そして、転職エージェントに言われるがまま、受けることができる企業へ全て応募し、内定を取ることが目的になりがちです。
そして内定が出た企業へ入社し、自分にとって良い企業であったなら結果オーライで問題ありませんが、入社してから「イメージと違った!」「こんなはずじゃなかった!」というようなことも当然あり得ますので、やはり運任せではなく、転職の目的をしっかりと自分の軸として活動することが大切です。
まずは、「何故、転職しようとしているのか」と考えてみることから始めてみると、方向性が少しずつ見えてくる。
何故、転職しようとしているのか
残業が多い、社長がワンマン、職場の雰囲気が悪い、会社業績が悪い、賞与が出ない、給与が低い、昇給しない、仕事内容が変わらずつまらない、昇進できない、これ以上成長できない、人間関係、予定外の転勤辞令、パワハラなどなど、様々な理由があると思います。
しかし、それはもしかしたら表面に見えていることであって、その根底には別の背景があるかもしれません。
表面的に見えている転職理由をそれぞれ「それは何故か?」と自分に問いかけ掘り下げていってみると、本質にたどり着きます。そしてその本質は、あなたそのものの価値観、自分らしさといったものになります。
ただ単に給与が低いからとか、残業が多いからなどといった表面に見えていることは、企業が聞いたらネガティブとしか受け取れませんが、深掘りして出た結論は言葉にパワーと説得力が出ます。
「何故、転職しようとしているのか」を考えるときは、出てきた理由で終わらせず、そこから何故何故で深掘りすることがポイントです。
「何故、転職しようとしているのか」を考えるときは、出てきた理由で終わらせず、そこから何故何故と深掘りする。
希望条件の優先順位は明確になっているか
転職理由の本質にたどり着いて整理できると、希望条件も明確になります。
しかし、その希望条件全てを叶えることは現実的には難しく、優先順位を付けていかなければなりません。そんなの当然でしょ!と思われるかもしれませんが、ここで一つアドバイスさせていただくと、希望条件はビジュアル化しておいたほうが良いです。
円を書いて、その中に優先度の高いものほど広い面積で希望条件を円グラフのように書いてみましょう。
これをいつでも見れるような状態にしておくと、割合が変わったりすることがあるかもしれません。それは置かれた生活環境が変わったなど原因が必ずあります。そういったことをしっかりと自己認識するためのものです。
さらに、転職活動していく中で、軸がブレそうになった時もこの円グラフを見て、本当に自分にとって大切にしたいことって何だったっけ?と考えることもできます。
希望条件は円グラフでビジュアル化する。
私たちがご支援できること
大事な人生ですので、世の中の流れや情報に振り回されずに、じっくりとご自身のペースで本来の目的を忘れずに活動していただきたいと考えています。
私たちが行う転職支援は以下のようなことを行っています。2012年から様々なパターンの転職支援をさせていただく中で、このような支援内容になってきました。
- ネットやニュース、求人票、各社ホームページでは分からない各種情報の提供
- ご本人の考え方の整理を一緒に行う(何故、転職しようとしているのかなど)
- 過去に私たちの紹介で入社した人がいれば、その方との面談セッティング(社内のリアルな情報が聞けます)
- 企業へ紹介する際は、履歴書、職務経歴書を送るだけでなく、応募者ご本人に代わって企業へPRに行く。(勘違いなどで書類選考NGとならないようにするため)
- 履歴書、職務経歴書の作成支援(一般的なものではなく、業界に特化した書き方をお伝えしています)
- 面接対策
- 面接同行
- 入社後のフォロー
緊急事態であっても、不況であっても、どんな時でもご自身の軸がブレることなく、ご自分にとっての良い企業へ入社し、転職を成功させましょう!