求人票に記載されている「社会保険」という項目。給与明細にもありますよね。社会保険とは何をさすものなのでしょう。
「社会保険」は総称
大きく分けると、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険のことを言います。
また、健康保険と厚生年金を「社会保険」、雇用保険、労災保険を「労働保険」と言うこともあります。いずれにしても求人票に記載があるのは、その企業が加入しているという意味です。
健康保険は医療保険制度のこと
社員とその扶養家族が加入できます。病気やけがなどの治療費の自己負担が軽減されます。また、病気やけがによる休業の場合や出産により一時金が支払われたりします。入院や手術などで医療費が高額になった場合に自己負担費用が払い戻される制度もあります。
厚生年金は年金保険制度のこと
公的年金制度である国民年金に上乗せされるかたちで加入するのが厚生年金です。国民年金のみ加入の場合とくらべて受け取る年金が高額になります。さらに積み増しする「厚生年金基金」を導入している企業もあります。
健康保険と厚生年金の自己負担額(給与から天引きされる金額)は、月々の給与額により決定しています。給与明細に記載されている金額は月額保険料の半額で、あとの半額は企業が負担しているのです。
雇用保険はいわゆる失業保険
失業した際に給付される保険です。しかし雇用保険はそれだけではありません。育児や介護による休業給付や、専門教育の受講費用が補助される教育訓練給付などがあります。
労災保険は業務上での災害を補償
業務中あるいは職場へ向かう途中でのけがや疾病などに対して給付されます。社会保険のなかで労災保険のみ全額企業負担の保険です。社員が保険料を負担することはありません。
「内定をもらった企業が労災保険に加入していない」というご相談をいただいたことがあります。例外を除き一般的な企業は加入するものなので、求人票の記載項目に疑問を感じたら内定を承諾する前にしっかり確認しましょう。ご不明な点は私たちエージェントにご相談ください。