応募を決める際のチェック項目として「年間休日が多い企業」を挙げる方も多くお見受けします。年間休日の日数は多い方が良いのでしょうか。
年間休日は、企業ごとに定めている1年間の休日日数です。1月1日から12月31日までで区切る企業もあれば、4月1日から3月31日までで定める企業もあります。また、シフト勤務制度等により社員の勤務形態が複数存在する場合などは、職種により休日日数が異なる企業もあります。多くの企業では「会社カレンダー」をオリジナル制作し、社員に配布していますね。
休日の定め方は企業によります
例1)土日や祝日を休日として定める
2016年1月1日から12月31日の場合、土日が105日、祝日が16日なので全てを休日と定めると121日となります。
例2)年間の所定労働時間合計から算出して定める
2016年1月1日から12月31日の場合、閏年なので合計366日あります。これを週にすると52.28週(366日÷7日)です。労基法で定める週の労働時間40時間をもとに年間の労働時間を算出すると2091時間となります。この年間労働時間を8時間で割り労働日数を出すと261日となり、年間休日は366日から261日を引いた105日となります。
ほか、夏期や年末年始、創立記念日等を休日として定めている企業も多く、また、各自で設定自由なフレキシブル休暇といった制度を導入されている企業もありますね。
年間休日が多いと「良い会社?」
これは一概に言えることではありません。そもそも会社の休日とは「労働義務がない日」のことです。たとえ年間休日が多くても休日出勤というかたちで労働し、結果的に実質の年間休日が減ってしまっているとしたらどうでしょう。定められている年間休日がさほど多くなくても、確実に休日として過ごせるのであれば「良い会社」と言えるのではないでしょうか。
有給休暇は別モノです
ご承知のこととは思いますが、毎年計画的に付与される有給休暇や特別有給休暇は年間休日に含まれません。慶弔休暇や出産・育児に関する休暇、誕生日休暇などの有給休暇制度の充実をはかる企業も増えてきました。これらも総合的に見て、応募のチェック項目とするのも良いと思いますよ!