労働条件のなかに「みなし残業」という表記を目にしたことがある方も多いと思います。「みなし残業」と聞くと「実際の残業時間に関わらず、固定の残業代が支給されるもの」と解釈されていることが多く、良い印象をお持ちでない方もいらっしゃるようです。

「みなし残業」とは、一定の残業代をあらかじめ固定給与に含んで支給する給与体系のことをさします。しかしこれは、「いくら残業しても払われる給与額は定額」という意味ではありません。

求人情報を見ると「みなし残業〇〇時間分を含む」と注記されています。この時間を越えての残業には時間相当分の手当が加算されることになります。

さらに、みなし残業は固定給与なので、月の残業時間が「みなし残業〇〇時間」より少なかったとしても同額が支給されます。

このような労働条件の企業から内定をいただき、年収を提示された際に留意するポイントは、「みなし残業に相当する額」です。提示の月給から算出される割増賃金をもとに、みなし残業額が計算されているか、さらにそれを超過しての残業に対する手当の加算支給が明記されているか、です。

「みなし残業制度の企業はブラックかも・・・」と思っていた方も、イメージが変わったのではないでしょうか。きちんと明記されていれば問題はありません。

不安に感じたり疑問に思うところがあれば、しっかり確認するようにしましょう。算出の仕方や制度の確認などご不明であればエージェントにご相談ください。